<新番組>女子的生活 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/01/06 17:25:05
<新番組>女子的生活 第1回
NHK 金曜夜10時~
▼どんな作品?
体は男性、心は女性だが、好きになるのも女性という複雑なトランスジェンダーである主人公の女性と、
彼女の部屋に、彼女がまだ男だった高校生時代の同級生が転がり込んできて、
奇妙な同居生活が始まるというヒューマン×ラブコメディ。
主人公を若手人気俳優の志尊淳が演じる。
原作は坂木司の小説。
翌週水曜深夜の午前0時10分より再放送。全4回。
▼思ってたのと違った
主人公の「みき」と、高校時代の同級生・後藤の同居生活が中心となるかと思いきや、
今回メインだったのは、近所のセレクトショップで出会った女性とみきとの一夜の恋のお話。
トランスジェンダーのことでもっと話が盛り上がるかと思ったのだけど、
みきはもう女性として生きていくことを決めて、周囲にもカミングアウトしており、
揺るぎなき存在となっているからか、「あ、そう…」と受け入れるしかない感じになってます。
みきが勤める会社はファストファッション、ユニクロとかしまむらみたいなところでしょうか、
なので社員は女性が多く、上司は男性なのですが、むしろ面白がってみきを採用するようなオープンな男性。
実家には一切知らせてないようなのですが、現状のみきはわりと満足な生活を送っているのです。
後藤が転がりこんできたからといって、みきの恋愛対象は男ではないので、
腐女子が期待するような展開はほとんどありません。
で、今回みきの相手となったのは、自然派系セレクトショップ店員のマウンティング女子。
後藤がセッティングしたIT企業男子との合コンに来て再会するのですが、
みきが本当は男性であることを知らないので、何気ない会話でも自分が好印象を残そうと、激しくバトルするのです。
女って怖い…と思う瞬間ですね。片方男ですが。
しかしこういう女性がみきは大好きらしくて、結局彼女をお持ち帰りしてしまうのです!
要するに、シャレオツな仕事をしているキラキラした女性だけど本当は肉食系の女ばかりが出てくるのですw
みきも男だけど心は女ですしね。
これ、ちょっと地方在住のオバチャンが見るにはつらいなって思ってしまいましたw
そこが一番「思ってたのと違った」ところですね。
この調子がずっと続くと見続けるのはつらいと思うのですが、なんせ4回しかないので、
面白いのかどうか疑問を持ちながらでも、全部見てしまうかもしれませんw
▼性別違和
最近は心と体の性別が違うことを、性同一性障害ではなく、性別違和と言うそうですね。
厳密には違いがあるようですが、「障害」という言葉が忌避されて、性別違和と言われることが多いようです。
今は生き生きと暮らしているみきも、女装男性と結婚したいと思う女性と巡り合うのは難しいと思っていて、
今はまだ若さでカバーできているけれど、年を重ねたらどうなるのだろうと、漠然とした不安を抱えています。
しかし世間を見ると性別違和を抱えていなくても結婚できなくて将来を悩む人などいくらでもいますし、
老いは男女問わず誰にでも降りかかる問題です。
昔とは違い、トランスジェンダーに寛容な社会が少しずつ確立していますし、
みきが老いる頃にはもっとオープンな社会になっているのではないかと思いますね。
で、この性別違和を持つ主人公を演じている志尊ですが、本当は普通の男性なのでしょうから、
心が女性の男性を演じるのはかなり難しいのではないかと思います。
今のところがんばってはいますが、あちこちに違和感を感じてしまいますね。
一番違和感があるのはやはり外見ですが、それは仕方ないとして、次に違和感を感じるのはしぐさです。
最大限努力はしているなという空気は感じるのですが、例えばテレビでよく見かける
オネエタレントと比べると、明らかに「演じている」感じがするんですよね。
もうちょっと回を重ねたら板についてくるのかもしれませんが、4回しかないですしねぇ…。