積み木
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/01/09 15:15:48
ひゅうひゅうと音を立てながら
強風が街を包み込む
人たちは身をかがめながら
風から逃れようとするけど
そんなことには容赦ない
足元に小さな渦ができる
枯葉がくるくると回る
こんなものにも今までは目がいかなかったのに
いろいろな小さなものに敏感になって
そう あなたのコートのボタンまで
紺色のジャケットに金色のボタン
まんなかに錨のマーク
一つ取れかかっていたの
つけてあげたわね
そんな小さなことまで覚えてる
愛は小さな出来事の積み重ね
こんなことがあって
そんなこともあって
でもどこかでひびが入って
積み木の搭が崩れていく
崩れたのなら
また積み立てればいい
そんな言葉も聞くけど
落ちた積木は元には戻らない
カラフルに染まった涙の色
あなたを愛していた
でも別れた
誰のせいでもなく
何のためでもなく
あなたもきっとそうだと思いたい
最後に抱きしめてくれた
あの紺色のジャケットで
そのぬくもりを離したくなかった
でも思うお別れ
積み木のひとかけらをポケットに入れて
楽でいいので、主婦の味方です。
今日の夕食は「鍋物」でした。
しかし多く作るので半分残り・・また明日も「鍋物」の残ぱんせいりになるかも?