螺旋階段
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/01/18 12:43:16
あなたはどう思っているの
私の心が冷たいとでもいうの
こんなに愛してきたのに
それさえも踏みにじるの
もう訳が分からない
君を傷つけた
それはみんな僕が悪い
そんなつもりじゃなかったのに
いつまでも二人でいたかったのに
運命の糸はぷっつり切れた
忘れたくない 今までの日々を
あなたはいつも優しかった
愛で私を包んでくれた
辛い時も悲しい時も
全部受け止めてくれた
言い訳はしたくない
君がもっと悲しむから
こんなことになるなんて僕も悔しい
君を包んであげられたらいいのに
もう僕にはできない
夜空の星を見上げながら
散りゆく桜を頬に感じながら
色変わる紫陽花を眺めながら
どのくらい歩いてきたのだろう
あなたがいつもそこにいた
暗闇の中から浮かび上がる朝陽
まぶしく沈んでいく夕焼け
みんな君と見に行ったよね
君との思い出は尽きないけれど
それでも僕は去っていく
もうさようならなのね
私を怒らせておいて
本当は優しさなのね あなたの
分かっているわ それくらい
だってこんなに愛していた
これから僕はどこに行くのだろう
自分でもわからない
故郷で待っている試練
僕は立ち上がるしかない
だから君を置いていく
ありがとうあなた
このたくさんの思い出を
心に残しておくわ
たとえそれが消え去る日が来ても
あなたを忘れなんかしない
ありがとう
僕にはそれしか言えない
傷つけたことは忘れない
でも下を向いてはいけない
前に進む 君と共に
ありがとうございます。
別れはどんな時でも切ないですね。
そんな情景を書きたくて、毎回挑戦しています。
どこまでもどこまでも続く螺旋階段、交わ頃もないっでしょう。
広場からやってまいりました
女性と男性が代わるがわる胸の内を語っているのだと感じました。
決して交わる事のない螺旋階段を上って行く様子が伺われます。
違うかもしれないけど、辛い別れがあったのでしょう。