Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


別れの傷


あなたと過ごした日々
桃色の花びらを追いかけて
足を濡らせて海辺で遊び
かさかさと音を立てた街路樹
舞う風花を受け止めようとして


そんな日常生活の中に
怪しい影を落としたのは誰
それは決してあなたじゃない
決して私でもない
正体は何なのか


お互いが嫌いになったわけでもなく
何かが裂けようとしたとき
つながった心にひびが入って
壊れていくのをじっと見ていた
何をするでもなく


砂時計の砂が落ちるのといっよに
だんだんと裂け目が広がっていき
ただ手をこまねいていた私達には
なす術もなかった


傷ついた心はもう帰らない
あんなに愛し合っていたのに
なぜこんなことが起きたのか
あなたも私も知らなかった
そう 過ごした日々の中にも


悲しかった
こんな風景を見るんじゃなかった
あなたと別れる
そんなことを知るんじゃなかった
でも今は悲しみの糸に


さようならが言えない
どうしてこんな時に言えるというのか
今年の風花が雪と変わり
冷たい北風が吹いたとしても
さようならは飛んでいかない







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