<最終回>精霊の守り人 最終章 感想...
- カテゴリ:テレビ
- 2018/01/28 17:36:54
精霊の守り人 最終章 第9回(最終回)「旅立ち」
NHK 土曜夜9時~
▼最終章の最終回
最終回の今回はタルシュと新ヨゴの戦いの結末と、ナユグの春が訪れた新ヨゴが描かれ、大団円を迎えました。
思えば一昨年の春から始まり足掛け3年、回数こそ少なかったものの、長く続いたものです。
どちらかというと年長者が見ることが多いNHKでは、ファンタジーという題材は避けられる傾向があり、
鳴り物入りで始まったものの、最初から視聴率は奮わず、シーズン3となる今作では、
今のところ7%以上を稼いだ回がないという、酷い結果になりましたが、
正直私はこのドラマの質は悪くはなかった、むしろ挑戦的な姿勢はとてもよかったと思います。
恐らく映像コンテンツとして海外には高く売れるでしょう。
元からBSで放映していれば、視聴率でそうそう叩かれることはなかったと思うので、
これはNHKの判断ミスと言えるんじゃないでしょうかね。
▼タルシュ滅亡
タルシュは新ヨゴの都に総攻撃を仕掛けるため、残った兵をかき集めます。
そこに、ジンに助け出されたチャグムが、あろうことか勝手に和平交渉をしに、敵陣の中に入り込みます。
タルシュに捕まっていたバルサは人質として、チャグムがラウルと会っている席上に連れてこられました。
ラウルは国を渡しヒュウゴのように自分の指揮下に入るか、総攻撃かどちらか選べと言いますが、
チャグムはそれどころではない、ナユグの春が来てこの国は水の底に沈むから、早く逃げろと言うのです。
普通ならそんな言葉、下手な嘘だと思って突っぱねるところでしょうが、ラウルには何か感じるところが
あったのでしょう、ヒュウゴに確認すると、ヒュウゴもそれは嘘ではなさそうだと言います。
もちろん他の軍人たちは大ブーイングでしたがw
そしてなんだかんだあって、気づけばバルサがラウルを捕まえ首に槍を突きつけてましたw
さすが逞しいというか、場慣れしているというか…。
そこに久々の登場となる、ヒュウゴの密偵のセナが、何やら文書を持って現れ、タルシュ帝国が滅んだと言うのです!
これには私もちょっと驚いてしまいましたね。斜め上の展開だったわ。
タルシュにて、ヒュウゴがベリス総督と密談していたのは、これだったのですね。
それにしてもクーデターとは、ベリスなかなかやり手の人物だったのですな。顔怖いしね。
クールズは抵抗しようとしましたが、シュバル補佐官はヒュウゴに従う姿勢を見せました。
ラウルはバックボーンを完全に失う形となり、戦争どころか自分の身分すらどうなるかわからず、
自棄になってバルサに自分を殺せと頼みます。
バルサは、弱い者でも家族が殺されたり家を失ったりしても死なずにがんばって生きているのに、
力ある者がその力を失ったからといって死ねばいいというものではないと、ラウルにお仕置きしましたw
泥塗れになり、すべての希望を失ったラウルにヒュウゴは、反乱軍はあなたを迎えるつもりであると伝えたのです!
やはりヒュウゴはラウルを裏切ってはいなかった! どんだけドMなの!
家族を殺され国を奪われ、それでもあなたを支えついてきたのは、ひとえにこのためであったと。
ここは今日屈指の感動のシーンでしたね。
でも本当にいいのかな、あんなドS王子で…。織田信長的な人物ですよね。
▼ナユグの春が来た
トロガイは命を賭して自らの魂を分割し、鳥となって各地のナユグが見える者たちへと、
ナユグの春が来るから逃げるようにと伝えて回ります。
新ヨゴの都では、シュガが必死になって帝にナユグの春について説明し、民を高い場所に避難させるよう頼みます。
帝はその熱弁に絆されたのか、民の避難を許可しますが、自分はここから動かないと宣言。
二ノ妃も帝とともに死のうとするのですが、帝はそれを許しませんでした。
もー、ここに来ていい人になっちゃうのズルくないですか?w
タルシュの総攻撃を恐れたガカイは、一足先に勝手にトゥグムを連れて逃げ出した後でした。
その途中崖から落ちてしまうのですが、こいつ絶対死ぬようなキャラじゃないと思ってたら、やっぱり生きてましたw
どうも山の上に帝の別邸があり、そこを目指して皆逃げたのですね。
チャグムも、バルサ、ジン、タンダとともに山を登るのですが、その途中で意識を失ってしまいます。
その意識は水没した都の帝の元に行き、帝とチャグムは最期の別れをするのでした。
帝にそっと身を寄せるチャグム、その肩をそっと抱く帝。
チャグムは小さい頃から、こうやって父親に抱いてもらいたいと、ずっと思っていたのでしょう。
その子供として当たり前の思いが実現した時、片方がすでに死んでいて、
魂だけの状態だなんて、あまりにも悲しすぎます。
本当に壮大な親子喧嘩でしたね。
▼大団円
新ヨゴは帝という君主を置かず、あくまで人間としてチャグムが率いていくことになりました。
そしてトロガイはやっぱり生きてました。
ガカイとはぐれたトゥグムを避難場所まで誘導したのは、トロガイの魂だったようです。
トゥグムが言うにはそれは美しい女性だったそうですが、見た感じあまり…w
なんでトロガイに寄せたんだろう、高島の素顔なら普通にきれいなのに!
そしてバルサとタンダは、そのトロガイの小屋に戻りました。
結局この2人は結婚とかはしないんですねw
トロガイも「いつまでもうちにいるんじゃないよ!2人で暮らしな!」とか言って追い出せばいいのにw
他にもタルシュ、カンバル、ロタはどうなったの?と思いましたけど、もうさすがに続きはないですよね。
もう終わっちゃったんだなと思うと、ちょっと寂しいです。
もう1度繰り返して見たいドラマですね。