Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


聞こえないさよなら


CDをケースから取り出して
小さなコンポで聞いてみる
あなたが好きだった曲ね
車の中でもよく聞いたわ
私も好きになったのよ


これだけじゃない
服の好みも食べ物も
好きな季節も見る映画も
何でも何となく
あなたに似ていったのよ


あの頃は二人でよく
海に星を見に行ったわね
真っ暗で誰もいない海岸
いるのは私たち二人だけ
そんな静けさが良かったわ


でもなぜだろう
二人の間の幕が下りた
戸惑う二人には何が起きたのかわからない
ううん あなたは知っていたのかもしれない
私だけが知らなかったのかしら


教えてくれたらよかったのに
いけなかったことは直すのに
それを言うのが怖かったから?
私を傷つけると思ったから?
今の方がもっと傷ついている


お終いだったのね
もう会えないのね
それが一番つらい
最後に一言欲しかった
「さよなら」の一言だけでよかったから


私は変わるわ きっと
あなたを失ったのだもの
あなたはそのままでいてね
もう会うこともないけど
それだけが私の一つだけのお願い


流れていた曲も終わって
ひとつの季節が終わって
二人の道も変わって
あとは何があるかしら
少し大人になったかしら


さようなら あなた
やっとこの言葉が言える
明日という日が怖かったことも
やっと受け入れられた
だから私を心配しないでね




アバター
2018/02/05 08:42
gennzi-光さん
そうですね。いろいろなものが発展して、過去のものになっていきますね。
アバター
2018/02/03 19:16
CDからケースを取り出す・・まさに同世代ですね。現代には無い光景です。



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