くゆる悲しみ
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/02/04 11:37:58
冬の寒さは夜明け前が一番寒いと言う
そんな時にベッドを抜け出して
熱いコーヒーをいれる
くゆらせるコーヒーの香り
冷えた心を温める
コーヒーカップが二つ
ケーキ皿が二つ
フォークが二つ
スプーンが二つ
そして残された愛が一つ
あなたは今
暖かな眠りに落ちているだろうか
いつもの目覚ましのなるまで
深く深く寝ているのだろうか
まだいいんだよと誰かの声が
あなたはコーヒーにこだわっていて
私は紅茶にこだわっていて
でも言い争いなんかなくて
お互いの飲み物を味わって
これもいいねっていつものセリフ
あなたを愛していた
深く深く愛していた
あなたも愛してくれていた
それなのになぜ
あなたはここにいないの
冷え切った心になった
あなたを失ってから
心にも冷たい風が吹く
どうしたらいいのか
道に迷ったようにさまよう
忘れることなんてできない
でももうあなたは戻らない
日々を重ねて迷いから抜け出して
ようやく今を取り戻したけど
夜の寒さが身に染みる
あなたと別れた 足跡が残った
捨ててしまおう そう思ったけれど
もういいよと心は言うけど
まだできない傷跡が
昇ってきた太陽に照らされる
ありがとうございます。中島みゆきさんの歌にはとても比較にならないけど
自分なりに書いていこうと思います。
いつもコメ、ありがとうございます。
中島みゆき「時代の曲」は何か人生の最後の思いが出ている気がします。
「別れた恋人たちも生まれかわつてめぐりあうよ」・・・・