星空
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/02/25 06:14:00
時計の長い針と短い針が12で重なった時から
今日という日が流れていく
眠れなくてベランダに出ても
星たちは動く気配もなく
じっと光を放っている
出会った日からの時間を
指折り数えてみる
たった24か月
長いのか短いのか
私にとっては短かった
あなたと公園のベンチで見上げた空には
もっとたくさんの星たちがいて
空にきらめいていた
この光たちのように
永遠を誓っていたのに
さようならの5文字は重い
腕で抱きしめることはできない
こんなはずじゃなかった
いくら叫んでみても
もうあなたは帰らない
もっと一緒にいたかった
もっとはしゃいでいたかった
それなのに
離れてしまった私達
これは運命だったのか
運命は帰ることができると
誰かが言っていたけど
もし変えることができるとしたら
どこから手をつけようか
出会った瞬間から変えようか
あなたとの写真を大切にして
箱の中に収めているけれど
それはいけないのかもしれない
もうすべてをなくしてしまわないと
次の日には進めないのか
さようならが宙に浮く
それを息で吹き飛ばす
もう帰ってこない日々を想っても
何も取り戻すことはできないなら
この暗闇を抱いて過ごそう