いつかの想いに
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/03/07 21:18:25
今日も陽が上がってやがて暮れていく
いつも同じことの繰り返し
いつか変わってしまったと分かりながら
あなたは出ない電話をかける
同じことの繰り返し
同じ一日の繰り返しでも
いつも何かが起こっている
花屋の花がきれいだったとか
アイスクリームを食べながら歩く子達
太陽の角度が変わっていくとか
そんな毎日の中で
何故忘れないんだろう
去っていったあなたのことを思っても
何も残りはしないのに
ただただ面影だけを追いかける
こんな日が来ることを
もしかしたら分かっていたのかも
でも 来るのが怖かった
あなたが去るのが怖かった
そして 追いかけない自分が怖かった
もう何もかもが空白になった毎日に
何を見出せと言うのだろう
ぷつりと切れた糸が風に舞う
それはもうあなたには届かない
つながることを信じていたのに
ありがとうが言えない
さよならが言えない
そんな別れなんてない
あんなに愛していたのに
あなたもそうだと思っていたのに
もうお別れ
すべてのことに
振り返っても何もない
戻ることもできない道ならば
もう少しだけここにいさせて
そうですね。心がしんみりしちゃいますよね。
その分だけきれいなんですけどね。