friend-名も無き物語-第21章 その④
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/03/11 21:59:15
friend-名も無き物語-第21章 その④
「ただ、そこまでは遠いので、恐らく着いた頃に
は夜になっているだろう。なので、1日キャンプ
してもらおうと思っている。」
とシルバルトは僕達に向かって
優しくそう言った。
「キャンプですか!何だか楽しそうですね。」
とピカノンはシルバルトに向かって
ウキウキした表情でそう言った。
「まあ今回はキャンプをしに行くために目的の
場所を目指す、という感覚でやってもらって
構わない。そっちの方が楽しいだろう。
ほら、キャンプセットを用意しておいた。
今後ももし夜に野宿するようなことがあれば
有効活用してくれ。」
とシルバルトは僕達に向かって
優しく微笑みながらそう言うと僕達に
キャンプセットを手渡した。
「場所は今回はあえて伏せる。ただヒントとして
『鏡晶湖の北西にある街を目指せ』とは言って
おこう。」
とシルバルトは僕達に向かって
優しく微笑みながらそう言った。
「なんで教えてくれないの?」
とワラビはシルバルトに向かって
少し不思議そうにそう言った。
「無事に目的の場所につけるか、それも今回の
試練の内容の1つだからさ。辿り着いた街で情報を
聞けばわかるかもしれないな。」
とシルバルトはワラビに向かって
優しく微笑みながらそう言ってきた。
「わかった。頑張って目的地を突き止めて、
辿り着けるようにするよ。」
とワラビはシルバルトに向かって
微笑みながらそう言った。
「おう。みんな頑張ってな。」
とシルバルトは、ワラビに向かって
優しく微笑みながらそう言った。
僕達は少し準備を整えてから
鏡晶湖の北西にある街、
アコイオシティに着いた。
僕達はアコイオシティのシンボルのように
扱われているアコイオ大社に参拝した。
「おや、客人かの?
わらわはこの社の神主でありこの街の頭を務める
アコイオじゃ。」
と神社に参拝している僕達を見た神主のアコイオが名乗ってきた。
「実は『とっておきの場所』と言われるところを
探しているんですが、なにか知りませんか?」
とカゲロウは神主のアコイオに向かって
怖ず怖ずとそう訪ねた。
「とっておきの場所・・・・・・お主達誰からその事を
聞いたのじゃ?」
と神主のアコイオはカゲロウに向かって
少し訝しげに聞いてきた。
「シルバルトさんからです。」
とミスティアは神主のアコイオに向かって
正直にそう応えた。
「シルバルト・・・・・・ああ、あのルカリオか。
・・・・・・ん?」
と神主のアコイオはミスティアに向かって
そう言った後、何かに気付いた。
「(・・・・・・こやつらもしかして・・・・・・そして
シルバルト・・・・・・なるほどな・・・・・・。)」
と神主のアコイオはカゲロウ達を
見てそう思った。
「・・・?」
とワラビはただ黙って自分達を見つめている
神主のアコイオを見て首をかしげる。
「・・・・・・わかった。普段は誰にも教えぬの
じゃが、おぬしらは特別だ。教えてやろう。」
と神主のアコイオはカゲロウ達に向かって
1つ息をつくとそう言ってきた。
1つ息をつくとそう言ってきた。
「えっ?いいんですか?普段秘密にしている
ような場所をお教えいただいても・・・・・・。」
とピカノンは神主のアコイオに向かって
怖ず怖ずとそう言った。
「構わぬ。シルバルトが言うんなら大丈夫
だろうしな。」
と神主のアコイオは怖ず怖ずとそう言ってきた
ピカノンに向かってそう言った。
「(シルバルトさんって信頼も厚いんだな・・・。)」
とカゲロウは神主のアコイオの話を聞いてそう思った。
「それに・・・・・・お主らには是非行ってほしいと
わらわも思ったのでな。」
と神主のアコイオは怖ず怖ずとそう言ってきた
ピカノンや僕達に向かってそう言った。
「なんで?」
とワラビは神主のアコイオに向かって
不思議そうにそう訪ねた。
「それは秘密じゃ。そのうちわかるじゃろう。」
と神主のアコイオは、少し意地悪そうに
笑いながら僕達に向かってそう言った。
「は、はぁ。」
と僕は神主のアコイオに向かって
そう返事を返した。
「さて、その場所に行くにはある『印』が必要
での、それを手に入れなければならぬのじゃ。」
と神主のアコイオは僕達に向かってそう言った。
「その印はどうすれば手に入るんですか?」
とミスティアは神主のアコイオに向かって
そう聞いた。
「その印は2つ必要でな、そのうち1つはわらわが
持っている。もう1つは・・・・・・お主達がすでに
持っているのではないか?」
と神主のアコイオは少し意地悪そうに
笑いながら僕達に向かってそう言ったのだった・・・。
friend-名も無き物語-第22章その①に続く