西郷どん 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/03/12 16:19:44
西郷どん 第10回「篤姫はどこへ」
NHK 日曜夜8時~
▼謎の蘭方医
今回は、福井から来たという謎の蘭方医との出会い、そしてついに篤姫と吉之助に、篤姫の輿入れ先が
知らされる話、そして篤姫逃亡から教育係の幾島の登場、再会した蘭方医から次期将軍を一橋慶喜にする
という話を聞いた吉之助が大いに悩むという、地味ながらもバラエティに富んだお話でした。
まずはその蘭方医。
幕末に詳しい方なら、福井という出身地を聞いてピンと来た方もいらっしゃると思います。
橋本佐内、福井藩の藩医であるとともに松平春嶽の懐刀で、
一橋慶喜を将軍に擁立しようとした密偵のような存在です。
現時点では春嶽と斉彬は同じような考えを持っていて、そのうち吉之助とも協力することになります。
当初左内は吉之助が自分と同じような立場の密偵であると考え、踏み込んだ話をしかけたのですが、
吉之助は斉彬から主君の考えを知らされぬまま動いてますからね。
話していておかしいと感じ、今のところ吉之助を軽蔑するようになってしまいましたw
彼らの関係がこれからどのように変化していくのか、それが見所ですね!
ただ詳しい方ならご存知のことと思いますが、左内の最期は悲しいものとなります。
アレでアレされてしまうのでね…。
▼篤姫と幾島
将軍家に嫁に行くことを知らされ、ナーバスになっていたところに、本当の父親の死の報せが来て、
お寺参りの途中で脱走してしまった篤姫。
吉之助は斉彬に命じられ、篤姫を何とか探し出すのですが、これはポイント高いですよね。
精神的に弱った時に追いかけてきてくれるのは、嬉しいものですよ。
藩邸に帰った篤姫を待ち構えていたのは、篤姫の一生の師となり保護者ともなる幾島。
宮崎版篤姫をご覧になった方ならよくご存知だと思いますが、今は鬼みたいですがw
篤姫が江戸城を出るまで彼女に付き従い、陰日向になり助ける重要人物です。
幾島が最初に気にしたのは「~もす」という薩摩弁。
もすもすもすもす、モスパーガーが食べたくなってしまいましたよw
また、篤姫と幾島だけでなく、幾島と吉之助のやり取りも楽しいw
そういえば幾島が篤姫の教育係になったのと同時に、吉之助も篤姫お付の用人となったのでしたね。
これで名実ともに篤姫のナイト的な存在になったと言えるでしょう。
▼家定公
左内から斉彬や春嶽が慶喜を次期将軍にと画策しているという話を聞いた吉之助は、
それなら何故篤姫を家定に輿入れさせようとしているのか、疑問を持ちますが、
いろいろ調べているうちのその答えを見つけてしまいました。
このドラマ、史実ガン無視することがあるのでここで書いてしまいますが、
実は島津家から姫を迎えたいというのは、前々からあった話だったようなのです。
というのも、家定の祖父にあたる家斉と、斉彬に大きな影響を与えた島津重豪の娘との間に、
子がたくさん出来たことから、それにあやかったそうです。
その重豪の娘の名が於篤。
篤姫の名もその女性にあやかったのですね。
つまり島津家から将軍家の御台所が出るのは、今回が初めてではなかったわけです。
篤姫が嫁ぐ家定公、宮崎版篤姫の時は、家定は佯狂、つまり狂人や愚者のふりをしているという
設定でしたが、西郷どんでの家定はどう見ても何らかの障害を抱えているようにしか見えないですね。
調べてみたところ、脳性麻痺という説が有力のようですが、料理を好んでよくしていたらしいですし、
絵も上手とは言えないまでも普通に描けていたので、酷い知的障害があるわけではなさそうです。
将軍とはいえこんな男のところに輿入れするのですから、篤姫は不幸になると言った、
斉彬の気持ちはわからないではないです。
ただ篤姫は将軍に嫁ぐだけではなく、将軍家の大奥という政治にある程度関われる職場、
今で言うと国家公務員になるようなものですから、必ずしも不幸になるわけではないでしょう。
女の幸せという点では望みがないかもしれませんが…。
この2つは時代はかぶってるが陣営がまったく逆。
八重の桜は佐幕派、花燃ゆは討幕派だからね。
会津と長州のしこりは、今の世になってもまだ完全にとれてないらしいぞ。
時代だと、題名が出てこないがw、会津藩の鉄砲娘が主人公のと、杉家の娘が主人公のも同じような?
江は江戸幕府初期、篤姫は末期だからシステム的にもかなり違うだろうね。
後、「大奥」も混じってるな~