ゴタぴょんの日記 ４月１１日（金）Ⅲ
- カテゴリ：日記
- 2018/04/08 05:23:16
４月１１日（金）Ⅲ
Ⅱからつづく
【東へ】
今回は、その反対方向、東へと歩き始めます。
しばらく行くと、鹿が出迎えて
くれます。鹿は、この近くの
「春日大社」
の神様のお使いです。
神のお使いなので、鹿に優しくしてあげると、
そのあなたの、いいところを
神様に、しか、と報告してくれます・・・かな？
そして、右手、ここが、興福寺。
興福寺がいつ出来たか、
と聞かれると困る。
なぜか。この寺の起源は、
山階寺（やましなでら）なのである。
つまり、途中で名前を変えたのだ。
あなただって、嫁に行けば、
名前が変わるじゃないですか。
そのように変わったのです。
何？オレは男だから、名前は変わらない？
でも、この世に生まれる前から
名前が変わったでしょ？
あなたは、ふたりいたんだ。
精子さんと卵子さん、
あなたがたが、合体して、あなたになった・・・
とか、わけのわからん話はやめよう。
まあ、とにかく、
オタマジャクシが、カエルに名前をカエルように、
この寺は、山階寺から興福寺に名前を変えた。
大阪外国語大学が、
大阪大学外国語学部に名前を変えたように。
黄門さまが、
越後の縮緬問屋に名前を変えるように。
たけぞうが、宮本武蔵に
なるように。
ジュリーが沢田研二になるように。
江戸が東京になるように。
ペテルスブルクがレニグラードになるように。
ラードが心臓肥大になって、
心筋梗塞になるように？
興福寺は、そのように、
もとは、山階寺であった。
誰が建てたか？鏡（かがみの）大王（おおきみ）。
鏡大王って、知ってはります。
藤原鎌足の奥さんです。
あるときね、旦那はんが、病気しはったんです。
そんで、奥さん（鏡大王）が、
病気平癒の祈願をするのんで、建てたお寺どす。
お寺建てても、仏はんを祀らなあかしまへんやろ？
その仏さんは、旦那が
発願して、作った釈迦三尊像です。
それって、何年の話か？ ６６９年。
「とっとく話が山階寺」、と覚える。
山階（やましな）というからには、
京都の山科（やましな）を指しているんじゃろ。
調べたところ、正解。その通り。
６７２年に壬申の乱がありまして、
（覚え方：無難に逃げろ壬申の乱）
そのとき、無難に山科から、藤原京へ、
逃げてきたお寺であります。
ここで、名前も変わります。
厩坂寺（うまやさかでら）となりました。
そんなに名前を何度も変えてもいいのか？
いいのだ。
ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ
これは、名前を変えてもいいという見本である。
これは、同じ魚
なんだけど、大きくなると、名前が変わる。
「ぶり はまち、元はいなだの出世魚」
イナダという魚は、ツバスのことですわ。
サワラて、いますやろ？
あの、西京焼きで食べる魚、あの魚でっせ。
ブリの項目で調べたら、
ワカシ：15 cm くらいまでのもの
イナダ：40 cm くらい（夏に旨い）
ワラサ：60 cm くらい
ブリ：90 cm 以上（夏は味が落ちる）
つまり、
大きさで呼び方が変わりよりまんねん。
えーと、そう、興福寺の話でしたな。
７１０年に、平城京が遷都されるわけですが、
このときに、
藤原不比等 （ふじわらのふひと）
（お父ちゃんは、藤原鎌足やで）が、
藤原京から、
厩坂寺（うまやさかでら）を、
今のここに移して、名前を
興福寺としたのであります。
山科寺 １５ｃｍ （何が１５ｃｍや、あほー）
天智天皇の時代
（近江の都の時代）
厩坂寺 ６０ｃｍ （うまやさかでら）
藤原京の時代
興福寺 ９０ｃｍ （夏は暑い）
奈良の都の時代
Ⅳにつづく
ゴタぴょん
