題:「妖怪蛇女」
- カテゴリ:日記
- 2018/04/12 12:10:27
もうずいぶん前の事ですが、世は高度成長期を経験し第二次オイルショック直前、戦後空前の経済成長躍進中の時代のお話しです。
第一幕
自分は幼少の頃 夏に毎年 とある陶器で有名な市の親戚の家に預けられていました。
当時 陶器はまだまだ貴重で高価な品物でしたので その地域の夏の風物であるお祭りともなると全国から多くの買い物客が集まり、何百メートルも道路脇に 半端焼き物や色付けが悪い二流 三流品を超目玉価格で販売する野店が延々と軒を並べ活気を付けていました。
そしていつもその時期に両親と弟(当時約3才)が、お祭りに来たついでに自分を迎えに来ると云った行動様式でした。
またその年もいつものように親戚の家に一家と他の親戚一同が集まり、そこから歩いてお祭り見物に行きました。
もう日が暮れ始めここからがお祭り本番、どの店もその年の在庫処分のためびっくりするような値段を付け始めるのが丁度この時間帯からです。
当時 陶器はまだまだ貴重で高価な品物でしたので その地域の夏の風物であるお祭りともなると全国から多くの買い物客が集まり、何百メートルも道路脇に 半端焼き物や色付けが悪い二流 三流品を超目玉価格で販売する野店が延々と軒を並べ活気を付けていました。
そしていつもその時期に両親と弟(当時約3才)が、お祭りに来たついでに自分を迎えに来ると云った行動様式でした。
またその年もいつものように親戚の家に一家と他の親戚一同が集まり、そこから歩いてお祭り見物に行きました。
もう日が暮れ始めここからがお祭り本番、どの店もその年の在庫処分のためびっくりするような値段を付け始めるのが丁度この時間帯からです。
そして、その屋台の商品を見ながらどんどん奥に入っていくと、ちょうど中心あたりに今まで見た事が無い お化け屋敷のような建物が建っているのに気付きました。
そこには、いかにも妖艶な黒く長い髪を振り乱し片目だけでこちらを見ている胴体が蛇のような妖怪女の絵が描いた看板に 「へびおんな」 とかなんとか書いてあり 今では考えられない マサに見せ物小屋でした。
母親は、何か不気味でいやだわ とか言い 親戚の叔父さんは ちょっと入ってみるか?
などと冷やかし混じりの冗談を言いながらその場を通りすぎました。
一通り屋台も観て廻り、ぼちぼちの買い物の成果もありほぼ全員満足し、値切り交渉の自慢話に花を咲かせながら帰路についている時でした。
そうです行きに通ってきた道に、まだあったのです。
妖怪女の見せ物小屋が…
あまりにも不気味でお客さんも寄り付かないので、入場券売場の店員は薄暗い入り口の中から目だけで外を見ていました。
その辺りにいた客は大人を含め、その存在に気付いていたにもかかわらずなるべく知らないふりをして、勿論自分達親戚一堂もそれには触れないようにしていた感じがありました。
その時、実の弟がいきなり大きな声で あそこに行きたい!
と周りに響き渡るような声で言い出しました。
一瞬にしてその付近は静寂に包まれ、
一間置いて父親が、気持ち悪いからやめておけ。
と言い聞かせたが、弟は でも行きたい!
と言うので、親戚の叔父さんが 面白そうじゃねーか 皆で入れば怖くないだろ?
って母親や他の叔母さんらに言った。
でも、なんだか気持ち悪そうじゃない?
と叔母さん連中は後込みしていたら
その場にいた全然知らない夫婦の旦那さんも 俺たちも入ってみるか?
などと話し始めた。
なんだか知らない間に小さな人の集まりが出来ていてどうなるんだろう?
と思っていたら、親戚の叔父さんが
「よし、俺が一番に入る。だっこしてやるから一緒に入るか?」
などと自分の弟に言いながら手を差しのべ始めたので実父も
「じゃあ一緒に入るか!」などと言っている間にとうとう入場者の列が出来てしまっていた(笑)
母親も 恐々ながらお兄ちゃん(自分)も入る?などとすでに行く気満々の様子だった。
第二幕
薄暗い入場口で、背の低い背蟲男のような係員が入場料を徴収しており 順番に小銭を払って狭い通路を入っていくと、至る所に幽霊画のような絵が書いてあり、ベニヤで出来た廊下の奥に少し明るくなった部屋がありその真ん中に大きな牢屋があった。
いきなり、マイクと鞭を持った調教師のような解説員が、説明を始めた。
どんな説明だったか今は殆ど覚えていませんが、その牢屋の真ん中に 背中を向け身長ほどもある真っ黒で長い髪の毛を振り乱した両腕の無い若い女が上半身裸でうずくまっていた。
獣のような動き方でその場に座り込み、両腕が肩からつるっと無いので、床に置いた餌バチの中の何かを獣のように貪り食べていた。
その場にいたお客さんの中から や~ね、 これ人間?
などと聞こえてきた。
そしてその調教師が、「生まれつき手が無い蛇女は、何をするにも足で行うため手の指のごとく足を使う事が出来る。」
と、何かの餌をその妖怪蛇女の口に直接与えた後、折紙とハサミをその獣(女)の前に投げた。
すると足の指を器用に使い折紙で立体的で綺麗な提灯簾(ちょうちんすだれ)のような物を見事に作った。
一行は、すごいと思ったはずなのだが…勿論、自分もすごいと思った
しかし、拍手は1つも聞こえて来なかった。
そして調教師が「今、蛇女が作ったこれを欲しい人はいませんか?」
と言ったが、誰も手を挙げようとはしなかったし、自分もそんな化物が足で作った物は欲しくなかった。
一瞬の静寂があった後、いきなり弟が いつもの得意気な顔をしながら 「欲しいっ!」 っと大きな声で答えた。
だっこしていた母親が、そんなのやめておきなさい。
と言っても、その得意気な顔は変わらなかった。
じゃあぼく 近くに来て。と調教師に観客用の柵の外から中へ誘導され檻のすぐ脇まで行かされた。 弟は何の躊躇もなく手を檻の中に突っ込んだ。
するといかにも不気味な蛇女が貞子のように髪で顔を隠したまま弟の方に近付いてきて、今足で作った綺麗な折紙作品を弟に手…いや、足渡した。
自分は、髪で顔を隠していると云うことは、よほど醜い顔をしているのかもしかしたら頬っぺた辺りに鱗が生えているのかもしれないと思いながら、近付いてきたその蛇女の顔を注視した。
すると、その瞬間の蛇女の顔は、どこにでもいる普通のうら若き女性の顔をしており、しかも他のお客さんには見えないように弟にだけ少し見える角度で微笑みながらそっと渡してくれていました。
そして、その時の目はとても優しい瞳をしていました。
2014年7月12日
調教は良いので川田さん信じてダノンからいこうかと悩みつつ、
ってなったらヒモはどのコにしたらいいのん?
サンリヴァルも調教面では良さそう、人気もしてないからいいかも?
大外ってのが心配ではありますが・・・
うだうだ悩みつつ今日も右手にスポニチ、左手には焼酎で適度に酔っぱらって寝るとします~
オレオレ詐欺のように、重大な出来事が起きたと人に”恐怖”を与え騙すやり方や、判断が出来なくなったお年寄りを利用する悪い奴もいますからね。
同じ働いているのに給料沢山貰うやつと俺みたいに少ない奴がいるのは不公平だから、多い奴から少しばかし取っても問題ない! って持論の人間もいました。
友人にはとてもなれませんけどね(^^;
それぞれ言い分はあると思いますが、それってどうなの?ってのはちょっと・・・ですよね。
嘘を付く人騙される人…度を越していれば騙される方が悪いかも知れません。つまりは希望的な観測や
利益の追求に自身が飲まれた人です。
でもオレオレ詐欺の延長のように第三者が何人も登場したり家族であったりする人の
ピンチを救うつもりでお金出す人の『やさしい気持ち』などを利用する人間は・・・
恐らく相当に気持ちを入れ替えて根性を据えて普通の仕事に就かないと恐らく何度も
同じ犯罪を繰り返して・・・それが重なって社会復帰が出来なくなっていくでしょう
要するに度を越した欲が騙される原因だった場合は過失が黙れされた方にあるかも知れませんが
『人の心のやさしさ』につけ込む詐欺はやはり騙す方が悪いのです。
自然界でも毒がないのに毒がある生き物の柄に真似たりすると生き物がありますし、
ハナカマキリのような美しいハンターもいます。
だから自然界も騙し合いがあると思いますが、人間は普通に生きていれば
『この人を騙さないと自分が生きていけない』などと言った事はおきないと思います。
絶対ではありませんが(;^ω^)
自分の考えで判断、人に相談しての判断・・・方法はいろいろとあると思いますが…
でも結局、自分で決断するのですから
最近話題になっているアイドルユニットの『宙船』にも『その~腕で漕いで行け~♪』がありますね
オールは自分の腕で漕ぐものだと思います。少なくとも自分で自分で守ろうとする気持ちがなければ
どうすることも出来ないですね~
まあ自分を守ろう保とうとして人は苦しむのですけど(;^ω^)
りょうちん〇さんのおっしゃとおり、自分で考えて自分で決断するしかないですね(;^ω^)
それでは~
弱肉強食にプログラムされているのであれば・・・
一喜一憂 これが善なのか悪なのかを論ずるように (^^;
edenとはエデンの事なのですかね~
遺伝子は時に傷付いてエラーを起こす・・・その頻度が高い人の子孫はだんだんと子孫を残しにくくなる
ですかね~自然淘汰は人間にもあると思います。
ただ人間はエデンなど存在しなくてもよほどひどい人生でよほど終わりが不本意な死に方でない限り
腹いっぱい人生を生きたとは言わないまでも腹八分の満足感のような人生の終わりの満足感はあるのでは
と思ったりします。
人間は自然界の輪から既に逸脱している言う人もいますね~でもそれは文明の恩恵にはあずかっているし
生きる上では安定した食料を社会で作っているまたは取っているわけです。
個人的には何も食べず寝ないで寿命で死なないような生き物になったらそれは人間ではない気もします。
蛇女であった目のきれいな女性も食べ行かなくてはなりませんから自分の身の上を分かった上で
生活し芸を見せてそれには誇りもあったと思います。それは誰にも奪えないものだと思います。
今の自分はエデンとか極楽とか死んだのちに行けるかも知れない場所は死を怖がって行きたいと言う
願望はありませんが(;^ω^)
たまに何もかもほっぽりだして寝てたいと思う事はあります。
ただ反面で常春の国で桃源郷のような場所で暮らしたらその場所で永遠に生きられるとしたら
それはそれで怠惰と退屈の憂鬱な場所でまったりとし悪夢な世界だと思わなくもありません。
うまくは言えませんがエデンの必要性を感じるか感じないかは
頑張って生きている人間でやれることはやっている人はあまり関心がない場所かも知れません。
と思います。
それでは~
醜いはずの妖怪の目が、それを見ていた善良なお客さんより綺麗な瞳だった事を鮮明に覚えています。
自分含め人は、外見や思い込みにより偏った見方をしがちですが、それを曇った目と表現する人もいます。
又、逆もしかり 綺麗な物は全て美しい訳でもありません。
それが自分の感じた素直な気持ちでした。
動物は良い遺伝子を残すため奇形を嫌う本能は当然組み込まれているようですが、単なる動物から脱却するためには次のステージの考え方が出来るようにならねばならないのか、それができればEdenは再実現するのか?
自分にはまだよく分かりません。(^^;
自分たちの世代はこの時代を事を全く知りません。かなり幼い事に辛うじて縁日で型抜きと言う
お菓子を針で突いて出来るとお金が貰えると言うのを自分の目で見た程度です。
タレントさんたちがテレビで昔話をする時に昔の見世物小屋インチキだったり
悪い言葉で言えばただの芸のようなものが多かったそうですね
両手がないというのが足技を習得する理由であり身体の障害がある人が今ほど定職に就けない
時代だったのと推測できるのでストーリーはよりリアルなものに感じました。
蛇女役だった女性の目がやさしかったというのは『何が美しくて何が醜いのか』と言う定義を
少し皮肉ったようにも感じました。
簡単に人をこれ人間と言ってしまう大人・・・足を使ったハサミの切り絵のような技法を見て
子供は素直に上手と思ってなんの警戒心もなく受け取ってしまうのは自分からすると
なかなか羨ましいですね^-^
大人になって審美眼がどうのこうの言いますがその分心が曇っている気がします。
おもしろい体験談?ありがとうございました。m(__)m
ちなみにセラミックとシルバーの歯はセラミックだとなかなか高いのではと思います。
それでは~
確かに、足で作品を作るのは技術です。 近年のよく肥えた女性芸人と同じですよね。
昔は、そのような女性は嫌われTVにはあまり出演できませんでした。 これも時代の違いですかね。
kikiくんさん> 椿少女・・・これは自分は読んでいませんが、ここまでくると又別の意味で マニアック?ww まあ、当時は子供向けのTVアニメに ゲゲゲのきたろう が有ったように、時代の流行だったかもしれませんが まあ、確かにゴスロリ同じく色んな趣味の人はいます。(爆笑)
そこは、調査統計をとっていないのであれですが
つばき姫さん> 元来芝居小屋として発展してきた経緯があるのかは不明ですが、特殊技能を商売にする点ではサーカスや芸能と同じですし、見る人が差別的に見ないのであればライブやコンサートと同じ職種になるかもしれませんね。
しかし、この場合 違う意味で興味をそそる商売方なのでストリップ劇場と同じく難しい所ですね。
ミスコンテンストは、品定めっぽくて差別だ! って言う人もいますし
綺麗な人を見るののどこが悪いのか、差別と言う人はあなたの考え方自体が差別ではないのか。
っと言う人もいます。
人はそれぞれ考え方がまちまちなので、それが良いのか悪いのかは自分には分かりません。
しかし、こういう人も世の中に存在するのだと知ってもらいたいから、その女性はその仕事を引き受けたのかもしれませんし
存在自体を隠し世の中からそれらの人を抹消しようとする事の方が残酷かもしれないと当時自分は思いました。
本当は、上肢欠損の障碍を持つ普通の女性だったのですね(T_T)
「見世物小屋」って話にしか聞いたことなかったですが 本当にあったのですね
技術を見せるだけじゃ駄目で +不気味さを売りにする、というのが その頃は普通だったのかな~
なんか悲しくなりました。
親から昔は「見世物小屋」があったと聞いていましたが、まさかね、と半信半疑でした。
その女性は障害者ですよね?
今の時代なら大変な問題になりますが、当時は、いや昔の時代からそういう風潮があったことにショックです(-_-;)
女性の優しい瞳に映る世界はどんなだったのでしょう…。
なくなるとき、ああ昭和が終わったわ~~って思った。
ああ、何か良い情報有ったら教えてください。w
(ずいぶん昔の映画ですが^^;浜村先生が紹介してたの聞いてDVD借りました)
特別な才能(容姿も然り)、活かすも殺すも見せ方次第でしょうか?
先日R-1グランプリで優勝したほぼ全盲の濱田さんに「この先ドッキリなんかのお仕事もやりますか?」
なんて質問がありましたが
「自分は落とし穴でも熱湯風呂でも大歓迎!ですが観てる人にどう受け取られるかが心配です」
とおっしゃってました
うーん、たしかに彼がそんなドッキリにあえばその番組企画した局は避難ごーごーでしょうね^^;
明日は多忙にてご挨拶はお休みになります、お馬さん情報何かめっけたらご報告には参ります~
しかも、茶碗や絵皿が10枚で100円とか! 陶器は今より高価なものだったのでいくら物価が今より低いとしても超特価でしたね。(^^)
ちなみに、次の年はその見せ物小屋は、普通のお化け屋敷に変わっていました。アルバイトのお兄ちゃん雇ってやってましたが、不人気だったらしくすぐに見なくなりました。
男も女も、ビーサンに浴衣でものすごく華やかで、お祭りに来た人すべてが主役だったような気がしました。
当時、日本人は皆若かったなと思い出しました。w
ピンクの亀さん> ですねー。大問題に・・・まあ、弟は昔からああゆう性格ですがw その一言が無ければ自分も体験できなかったので、良しでしょうねw
スファさん> そーなんですよ。なぜあんなに行きたがったのか今でも不思議です。たぶん弟は全く覚えていないと思います。 映画エレファントマンみたいな内容ですが
逆に言ったら、それらの人もそれを特技として自分で生きていける時代だったのか・・・
現代のように、日本地域社会がそれらの人を支えれる間は良いですが、いつ貧困になり支援できない経済状況に陥るかもしれませんよね。
その時、人権と言っていられるか・・・ 難しい所ですね。
そうならない事を祈りたいです。
良い悪いではなく、靴磨きであったりそれだけ生きていくのが厳しい時代だったような気がします。(^^;
自分は、この文章で何かが言いたい訳ではありません。
ただ、そのような事があったと記しただけなのです。
マカリ1/2/7さん> ははは。それは、また別の小屋ですね! 確かに温泉街にはストリップ小屋も沢山ありましたね。 まあ、今は魅せるだけでは商売になりにくいので厳しいですね(^^;w
それだと小銭では見れないかも!#^^)
でも弟さん、3才とはいえ、恐いもの知らずですね。
3才でも怖がりなら行きたがらないし、手伸ばしたりしないですよ。
今だったら大騒ぎだわぁ(´言`)ゞ
それにしても弟さんの一声っていい仕事してますね~。
って、そのお祭りな。わかるわかる^^
私も小さい頃からよくイトコと行きましたが、そういう見世物小屋に遭遇したことはありません。
でもむかしは古今東西こういう見世物がまかり通っていたんですよねえ・・・今では考えられませんが。
マイクと鞭を持った人と、変態のM男でもいてくれたら私は喜びますけどw
いや~昔は平和で良かったなんて昨日思ってたけど、人と違う人に対しての差別も凄かったよな~ともおもいだしました。
差別は今でもありますけど。
貴重な体験ですね!
ぼくはこういう昔ながらの見世物小屋は、縁がありませんでしたが・・・
みなさん、オトナも含め、ちょっとブキミと思いながら入るところなどは、
ほぼ闇の世界の恐怖と無縁になってきた今とは違いますね。
以前はこのような見せ物小屋がありましたね。今では人権問題や何やらで問題になるでしょうけど(^^;
確かにツチノコも足は生えていないようですので、そこも現代では誇大表現で訴えられそうですね(笑)
蛇なのに足があるとはこれいかに。