Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第25章 その④


   friend-名も無き物語-第25章 その④

  「ああすまん。どうやら限られたポケモンしか
 入れちゃいけない場所みたいで、俺たち5匹以外は
 他の仲間でも駄目だそうだ。」
 とカゲロウはカラットに向かって
 すまなさそうにそう言った。
 「おおっと・・・・・・。まあ確かに聖域と呼ばれるだけの
 場所ですしね。部外者は立ち入らせたくないん
 でしょう。」
 とカラットは僕達に向かって
 さぞ残念そうにそう言うと続けて、
 「わかりました。では私は引き続きエルスト
 さんのために動くことにします。」
 とカラットは僕達に向かってそう言った。
 「すまないな。頼む。」
 とカゲロウはカラットに向かって
 すまなさそうにそう言うと、
 「さて、早速出発するか。確か湖畔の里から
 西だったな。ウィンドラギルドまでギルドライン
 で行くのが手っ取り早いだろう。」
 とカゲロウは僕達に向かってそう言った。
 「うーん、世の中にはまだまだ興味深い場所が
 たくさんありますねぇ。」
 とカラットは僕達に向かって
 そう言うと続けて、
 「ですがとりあえず今はエルストさんが記憶を
 取り戻すための方法を探ってみることを優先に
 行動してみます。」
 とカラットは僕達に向かってそう言ってきた。
 僕達はウィンドラギルドまでギルドラインを使い
 そこからまずは湖畔の里に向かい、
 湖畔の里の西にある聖域に向かった。
 「どうやら、ここが聖域と言われる地帯の入口
 みたいね。何となく今までとは違う空気を
 感じるわ。」
 とミスティアは聖域と言われる地帯の
 入口の前に着くと僕達に向かってそう言った。
 「どうやらまずはこの不思議のダンジョンを
 突破しなければいけないようですね。」
 とピカノンは聖域と言われる地帯の入口の前に
 着くと僕達に向かってそう言った。
 「よし。行こう、みんな。この先へ。」
 とワラビは聖域と言われる地帯の入口の前に
 着くと僕達に向かってそう言った。
 僕達は聖域と言われる地帯の入口に
 広がる不思議のダンジョンを先へと進んでいった。
 「少し先に開けたところが見えるわね・・・・・・。」
 とミスティアは道の先を見ると僕達に向かって
 そう言ってきた。
 「あっ!みんな!あれ!」
 とワラビは道の先を見ると僕達に向かって驚いた様子で
 道の先を指差すとそう言うと続けて、
 「すごく大きな塔があるよ!」
 とワラビは道の先にある大きな塔を指差すと
 僕達に向かって驚いた様子でそう言った。
 「はぁ~、これはすげぇな・・・・・・。」
 とカゲロウはワラビが指差した
 大きな塔を見上げると驚いた様子でそう言った。
 「でもそれ以外は・・・・・・特に何もなさそうですね。」
 とピカノンはワラビが指差した大きな塔の周りを
 キョロキョロ見回すとそう言った。
 「ということは・・・・・・これが聖域の中央部分って
 考えて間違いなさそうだな。そうなると、この
 塔の踏破が最後の試練ってことかな。」
 と僕はワラビが指差した大きな塔を
 見上げるとカゲロウ達に向かってそう言った。
 「塔(とう)の踏破(とうは)・・・ってセイヤさん
 駄洒落ですかぁ~?」
 とピカノンは僕に向かって
 意地悪そうにほくそ笑みながらそう言ってきた。
 「ち・・・ちがうよ!」
 と僕はピカノンに向かって慌ててそう言った。
 「(やっぱりセイヤさんって弄り甲斐
 ありますね・・・・・・。)」
 とピカノンは慌てふためいいている
 僕の様子を見ながら意地悪そうに
 ほくそ笑むとそう思った。
 「・・・まあ冗談はともかくとして、準備が整ったら
 早速中に入ってみましょうか。」
 とピカノンはカゲロウ達に向かって
 微笑みながらそう言った。
 「うん。」
 とワラビはピカノンに向かってそう返事を返した。
 僕達は準備を整えると早速塔の中に踏みいると
 入口が重々しい音と共に自動的に閉まってしまった。
 「い、入口が!」
 とワラビは自動的に閉まった入口を見て
 僕達に向かって慌てた様子でそう言ってきた。
 「なるほど、先に進んだらもう戻れないって
 わけだな。より慎重に判断しないと。」
 とカゲロウは自動的に閉まった入口を
 しげしげと見て僕達に向かってそう言った。
 僕達は塔の内部で待ち構えていた18組の
 ポケモン達を打ち倒し塔の屋上に躍り出ると
 シルバルトが僕達を待っていた。
 「・・・・・・来たか、ワラビ。」
 とシルバルトは僕達に背を向けてそう言った。
 「・・・・・・パパ!どうしてここに・・・?」
 とワラビは塔の屋上で僕達に背を向けて
 立っているシルバルトに向かって
 かなり驚いた様子でそう言った。
 「・・・・・・みんな。どうだい?ここは。
 とても高い塔だから空が近く見えるだろう?」
 とシルバルトは僕達に背を向けたまま空を
 仰ぎ見ながらそう言うと続けて、
 「この塔は、天空に棲む神に少しでも近づきたい
 と考えた古代のポケモンによって建てられた
 そうだ。」
 とシルバルトは僕達に背を向けたまま空を
 仰ぎ見ながらそう言うと更に続けて、
 「この塔よりも遙か上空に棲むと言われる神と
 呼ばれしポケモンは、この塔よりも高い志を持つ
 者に力を与えたと言われている。」
 とシルバルトは僕達のいる方に向き直って
 そう言ってくると続けて、
 「君達の様に・・・・・・この高い塔を踏破することで、
 己の志の高さを天に示したそうだ。」
 とシルバルトは僕達に向かって
 そう言うと続けて、
 「更なる高みを目指す者は己を天に示し、天は
 その者に新たなる道筋として新たな力を与える
 ようになったと言われている。」
 とシルバルトは僕達に向かって
 そう言うと更に続けて、
 「この宝玉は、この塔と天を繋ぐためのもの。
 真の志と力、そして絆があれば、天が新たな力を
 与えてくれるだろう。」
 とシルバルトは自分の真後ろに設置してある
 宝玉を見ながら僕達に向かってそう言うと続けて、
 「・・・カゲロウくん。」
 とシルバルトは僕達のいる方に向き直って
 そう言ってきた。
 「は、はい。」
 とカゲロウはシルバルトにいきなり名前を呼ばれ
 ビックリしながらシルバルトに向かってそう言った。
 「君が持っているアグノムから貰った宝石を
 この宝玉に掲げてみてくれ。」
 とシルバルトは自分にいきなり名前を呼ばれ
 ビックリしているカゲロウに向かってそう言った。
 「わかりました。」
 とカゲロウはシルバルトに向かってそう言うと
 アグノムから貰った宝石をバッグから
 取り出し、シルバルトの言う通りに彼の
 真後ろに設置してある宝玉にアグノムから貰った
 宝石を掲げてみたのだった・・・。

    friend-名も無き物語-第26章その①に続く




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