ガラス越し
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/05/01 11:42:28
こんな都会で星が見られるのは
どんなまれなことだろう
あなたと見あげた時もそうだった
降るほどでもなかったけど
舞い散るようだった
舞い散るのは星だけではなく
小道の桜の花びら
クリスマスの粉雪
そしてあなたへの愛
心に届くようにと
鳴り響く鐘の音を
何度夢見たことだろう
あなたと歩く赤いじゅうたん
あなたと誓う愛の言葉
そして始まるあなたとの日々
こんなはずじゃなかった
こんな日が来るとは思ってなかった
だけどこれが真実
一歩足を踏み入れたら
もう外には出られない
ガラス越しに見るあなたは
私を見つけられるだろうか
本当は見つけてほしかったけど
あなたは別の方を見て
あなたは別の人を見て
さよならの言葉が浮かぶ
私が受け止めたいのに
あなたの方へと流れていく
それは私の涙とは思ってはなく
視界から離れていく
ああ どこまでもどこまでも
追いかけていきたかった
風に流されても
追いついていきたかった
なのにガラスは壊れなかった
こちらこそ、ありがとうございます。
またお会いできるといいですね。お話しとても楽しかったです。
ピュアな心になって、癒されます。