Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


海岸千匹

ひいては寄せる波に
裸足の足跡が消える
サンダルを手にして歩けば
あなたは微笑んでいる
遠くまで来ちゃったのか


あなたは微笑んでいた
はしゃぐ私を見ながら
でももう過去形
今は私一人
誰も微笑む人もなく


勘違いだったのだろうか
見間違えたのだろうか
一つ目の夏を過ごし
二つ目の夏を送り
三つ目の夏は来ない


ううん あなたは確かにいた
私の心に笑顔を焼き付け
誰もはがすことはできない
それほどに愛していた
あなたもそうだったはず


一歩が踏み出せない
あの微笑みが壊れてしまいそうで
まだ壊したくない
心が萎えてしまいそうで
だから私は海に来る


海岸に座り込んで
沈む夕日を眺めながら
明日も来るんだ
だから大切にしよう
そう思っていたのに


さようならの五文字は切ない
涙さえも受けとめない
胸の傷を包み込んで
もう都会へ帰ろう
あなたの居場所を知らないままに






月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.