シグナル 長期未解決事件捜査班 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/05/03 16:30:35
シグナル 長期未解決事件捜査班 #04「死のバス 連続殺人の衝撃の結末!時を超えた奇跡とは」
フジテレビ 火曜9時~
▼最初からネタバレご注意!
今回も、21年前に起きた連続女性殺人事件の捜査の模様が描かれました。
残念ながら、大山は北野みどりを守ることはできませんでした…。
悲鳴が聞こえるほど近くに迫ってはいたのですが、見つけた時には彼女にはもう息がありませんでした。
健人のいる2018年のホワイトボードにも変化はなく、過去は確定してしまったようです。
健人は、バス会社の女性社員・矢代英子が何かを知っていると大山にアドバイスしたのですが、
ヤケになった大山はその話を聞いていませんでした。
▼暴走する大山
大山は田中の息子が犯人であることに気づき、見つけた息子を追いかけビルの屋上に追い詰め、
バランスを崩した息子は転落しそうになり、大山はその手を握って助けようとします。
しかし息子は逮捕されたくないので、自ら手を離し落下してしまいます。
ですがこの時、死ねなかったんですね。
恐らく脊髄損傷か何かで自力で歩けなくなってしまったのです。
大山は田中に、息子を自首させろと言いますが、田中は証拠がないからそう言うのだろうと、
息子をかばうばかりで結局事件は未解決になってしまいました。
大山は警察内では1人暴走する刑事としてあまり信用されてませんでしたから、
彼が田中の息子を調べようと言っても誰も動かなかったのでしょうね。
▼死んだ悪女
矢代が持っていた情報は、田中の息子が例のバスに乗っていたということと、
その後修一が怪しいそぶりをしている現場を発見、彼が見ていた方向に行ってみると、
みどりの死体があったことでした。
しかし彼女は恐らくその時通報はしなかったのでしょうね。
みどりの死体から髪留めを掠め取り、それを田中の息子の殺人の証拠品として保管し、
たびたび田中を脅迫し、金をせびっていたようです。
結構な悪女だったというわけですな。
相手と顔見知り、相手が金持ちではない、際限なく金を要求する、
こういう手法は本当にヘタクソで、脅迫者が殺される可能性がかなり高いですね。
しかし田中は息子を溺愛しており、捜査の手が及ばないうちは金さえ払えばよいと
思っていたのでしょうか、21年間ずっと矢代に金を払い続けていたようでした。
しかし警察が21年ぶりにバス会社に捜査の手を入れたことで、田中の態度は豹変。
息子の手口を真似て、矢代を自宅で殺害してしまったというわけです。
息子に警察の手が及んだ場合を考え、過去の事件も全部自分がやったということにしたかったのですね。
健人は矢代の自宅で見た、銀行の名前が入った封筒だか何かを思い出し、
そこの貸金庫で矢代が保管していた、みどりの髪留めを発見。
これが決定的証拠となり、田中の息子は逮捕されることとなったのでした。
▼悪人の悪あがき
田中は最後まで息子は悪くないと言っていましたが、6人も殺しておいて、悪くないはないでしょう。
いくら母親を小さい頃に亡くしたといっても、同じような境遇の人が殺人に走るわけではありません。
恐らく小さい頃から母親がいないからと、どんな我侭も許してきたため、
こんな欠陥人間になってしまったのでしょう。
そういう意味では父親の方が悪いと言えるかもしれませんが、20年余りずっと病床に
伏してきたからといって、罪が消えるわけではないですからね。
この親子、時効が廃止された時はさぞがっかりしたでしょうね。
一言で言うなら、「ざまあw」と言ったところですよ。
▼推理的中
さて、前回の感想で書いた推理が、見事的中。
まぁ簡単でしたからね。
途中まで斜め上の展開を期待していたのですが、意外だったのは田中の息子のケガと、
矢代が脅迫までしていたことくらいでした。
ケガをして障害を負ったからこそ、更なる犯行を防げたということだったのですね。
逮捕できなかったとはいえ、これは大山グッジョブとしか言いようがないですね。
健人は大山に、あなたのおかげで更なる殺人が防げ、証拠品も挙げることができたと伝えます。
それで大山も少しは気が晴れたとは思いますが、
みどりを失った喪失感はしばらく癒えることはないでしょうね…。