Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


京都に一人


あの時あなたと行った
京都の寺院を訪ねてみた
今は人気の少ない時で
しっとりと時が過ぎていく
あの時に浸りながら


白い砂の枯山水
縁側に座ってじっと目をつぶる
そこでは何も見るものはなく
そして耳に入るものもなく
あなたと私だけがそこにいる


いつまでも座っていたい
そんな気分の中で
胸を通り過ぎていくものは何
あの日も今のように晴れ渡っていた
青い空に雲が一つ


寺院を出れば不慣れな京都の町
道に運び出された陶器の数々
座り込んでいいもの探し
あの時もそうだった
そう 二人で探したわね


何で別れたのか
誰も知る者はいない
私達の心の中
秘められた思いの数々
悲しみというリボンをかけて


好きだった
愛していた
でも別れた
そして泣いた
やがて涙も乾いた


ひとりでもここに来られたのよ
もうそんなことできないと思ったのに
少し大人になったんだわ
あの時よりほんの少しだけ
だからもう泣かないわ


泣かなくても思い出は
心を包んで離そうとはしない
それでもいいと思った
階段の一歩として
やがて霞んでいくのかもしれない


もういい
なにもかも
時が経った
何もかもを閉じ込め
そして京都の町に埋めていく














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