西郷どん 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/07/16 16:41:22
西郷どん 第26回「西郷、京へ」
NHK 日曜夜8時~
▼西郷どんスペシャル
先週はドラマの放映はお休みで、西郷どんスペシャルが放映されました。
キャストへのインタビューメインで構成されていたスペシャル第1弾と違い、
芸能人を招いてのバラエティー番組となっており、これから出てくる人物の紹介や、
今大人気の歴史学者・磯田道史氏の解説などで構成されておりました。
正直磯田氏の発言以外特に見るべきところはなかったですねw
恐らく歴史に詳しくない人にも見てほしいというコンセプトによるスペシャルだったと思うのですが、
歴史に詳しくない人はもう最初から見る気はないと思うんですよね。
特に幕末なんてある程度歴史齧らないとわけわからないですよ。
なので私が前回書いたように、こんなバラエティまがいの番組を作るよりも、
今までの総集編を放映したほうが、まだ視聴率に結びつくと思うんですけど、どうですかねぇ。
▼参与会議
今回より新章スタートということで、HPが開始以来初めて模様替えをし、
登場人物のページも新しくなりました。
序章・薩摩編、第2章・江戸編、第3章・遠島編、第4章は京都編と言ったところでしょうか。
ここから明治維新を挟んだ数年が、一番変動して一番面白い時期です。
また、新章スタートとともに、新たな登場人物も揃い踏み。
まだ吉之助とは出会っていませんが、笑福亭鶴瓶演じる岩倉具視、小栗旬演じる坂本龍馬、
遠藤憲一演じる勝海舟、玉山鉄二演じる桂小五郎(後の木戸孝允)などが早くも登場しました。
ただ話の方はあまり進まず、歴史的な出来事は参与会議だけでしたね。
あまりにも話がまとまらないことを危惧した中川宮が、参与を招いて開いた酒宴の席で、慶喜が久光だけでなく、松平春嶽と宇和島藩主・伊達宗城をドラマにあったように罵倒したため、
久光の堪忍袋の緒は切れ、もはや参与会議を続けられない状態となったようです。
いくら酒宴の席とはいえ、かなり過激な人物だったんですね、慶喜。
身内であるはずの春嶽まで罵倒してしまうとは…。
というのも慶喜と春獄は、朝廷の意向を受け入れるかどうかで意見が対立していたのです。
その後、鯨公と呼ばれた山内容堂が京都を去ると、慶喜が参与を辞職し、他の参与も次々辞職し
参与会議は崩壊してしまいました。
▼虚実と創作
前回(先々週)の感想で、信吾が沖永良部まで迎えに来たという話は確認できませんでした、
と書きましたが、今回確認できましたw
どうも番組の放映とともに、ウィキペディアの叙述が詳しくなっていってるような…。
信吾は胡蝶丸という蒸気船に乗って、吉之助を迎えに行ったようです。
確かにドラマでも蒸気船は早いと言っていましたしね。
薩英戦争の後にイギリスから購入したのでしょうかね?
それはともかく、薩摩に戻ってきた吉之助は、長期に渡る監禁生活で、足腰が立たなくなってました。
それでも薩摩に到着後、5日で京都に出立したというのですから、すごい根性です。
ただ、吉之助が慶喜に、久光と会うよう説得したというのは大嘘ですね。
何故なら吉之助がこの時京都に到着したのは、慶喜が参与を辞職した5日後だったからです。
この時点ですでに容堂が京都を去っており、
もはや吉之助にはどうしようもできない状態だったと思います。
恐らく吉之助と慶喜が親しいというのも創作でしょうねぇ。
ひょっとしたら会ったことすらないかもしれません。
そして、今回最後の方にあった慶喜暗殺未遂事件も、
そういう記述は見当たらなかったので、恐らく創作でしょうね。
それまでヒーさま、牛男と呼び合い、忌憚なく話せていた2人が、
相反していくきっかけとして描かれたのでしょう。
てことは今回半分以上創作だったんですねw
歴史的に不明な部分を膨らませるのは創作物として構わないと思うのですが、
まったくの嘘を本当にあったかのように作るのはいかがなものかと。
磯田さん本当に監修してるのかな?w
働き方改革の一環だと言われると仕方ないかなとも思います。
それなら尚一層総集編でもいいのではないかと思いますけどね^^;
西郷どんスペシャルは、はたしてあったほうがよかったのか?賛否両論ですよね。