Nicotto Town



センス・オブ・ワンダー

先日、超小規模ビブリオバトルを見学しました。

しゃべりが得意でないので、5分(ビブリオバトル公式ルールで発表を行う時間)といえど、もちそうにないとは思いましたが、そそのかされて(?)休眠状態だった、本の感想ブログを復活させてみました。

前と同じだと芸がないので、少し趣向を変えていますが、まだ試行錯誤中です。


女子中学生の小さな大発見
 清 邦彦(著)
 新潮文庫

読了日:2018/07/23

あらすじ・要約:
著者が勤務する中学校で発行していた「理科だより」(通称:リカちゃん新聞)に掲載された生徒のレポートをまとめたもの。
ただし、長くても一つの「レポート」は3行ほど。
不思議と思って、試してみた結果、想像通りだったり、その逆だったり、思いがけず頓挫したり。
思わず笑ってしまうもの、同じ事を大学でも研究していたりするものまで。
オチまで付ける「名人」も。
見る人が見たら、この中に天才の発想を見出すのかもしれない。

気になった言葉:
予想通りにならなかったのは、失敗ではなく成功です。

感想:
子供の頃、夏休みの宿題で、苦手だったのは「自由研究」だった。

いきなり「なんでもいいから自由に調べてみろ」とか言われても、「そう言われてもなあ・・・」と途方に暮れてしまうのが常だった。
だから、大抵、ヒマワリの観察とか、アリの観察とかやって、お茶を濁していたような覚えがある。
時には友達と「バーター取引」も。

そんな時、著者のように
「研究なんて、そんな簡単にまとまるもんじゃない。なにも"フルコース"でなくてもいい」
なんて事を言ってくれる先生がいたら、どんなに楽に思えた事だろう。

こういう「研究」でいいのなら、世界は不思議に溢れているように見えた・・・かもしれない。
いや、宿題や試験という「くびき」から逃れた社会人になってからの方が「不思議」に気が付くようになったような気がする。

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2018/07/24 23:09
>カトリーヌさん
生徒が間違っていたら、正解の方向に導きたくなるのが先生というもののようですが、この本では、先生の論評は一切載ってませんでした。
ここぞ!というタイミングにアドバイスできるのが、良い指導者なのでしょうね。
だからこそ、稀有な存在なのでしょう。

>ラムセス2世さん
「失敗は成功の基」とハッパをかけながら、いざ失敗するとひどく怒る、という人がどれだけいることか・・・。(失敗の性質にもよるかと思いますが)
思い通りにならなかった事を「発見」と捉えるなら「成功」ですが、普通は最初に意図した事に固執してしまいますね。

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2018/07/24 22:44
思い通りにならなかった=成功した!

これはなかなか面白い考え方ですね(^^)
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2018/07/24 20:53
良き指導者あっての、自由研究ってわけですよね!!

でも、
その良き指導者って、稀有な存在なのがイタイ・・・。
ましてや自分自身も優れた研究者で、かつ教育者としてもすぐれている・・、
という故ファインマン氏のような例、は稀有中の稀有ね。。



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