<新番組>dele 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/07/28 18:27:00
<新番組>dele #1
テレビ朝日 金曜夜11時15分~
▼どんな作品?
依頼人の死亡時に、PCやスマホの中にある特定のデータを削除することが業務の企業にて、
難病で下半身が麻痺し、車椅子生活を送るプログラマーで経営者の坂上圭司と、
圭司の姉で弁護士の舞が連れてきた従業員・真柴祐太郎が活躍するサスペンス×アクションドラマ。
原作は映像化を前提に、W主演の山田孝之と菅田将暉に当て書きされた、本多孝好の小説ですが、
小説とはまた違うストーリーらしく、小説を読んだ人も十分楽しめます。
3話ほど本多自身が脚本を書いた回があり、
プロジェクトの仕掛け人である金城一紀も1話脚本を担当しています。
テレ朝動画とTVerにて、放映後1週間無料見逃し配信中。
なお見逃し配信のリリースは翌日午前1時59分から(同日だと25時59分)。
▼魅力的なキャストとストーリー
30代と20代のカメレオン俳優の代表格の競演とあって、
内容よりもキャスティングでかなり期待した作品でした。
当初原作があることを知らず、依頼者の死後にPCやスマホのデータを消す会社の話
くらいの情報しかなくて、内容はさほど期待してなかったのですが、これが面白い!
まず、主演2人の競演が本当に見ていて楽しいです。
今まで私はこの2人が共演しているところを見たことがなくて、
演技派、童顔、低身長(菅田クンは平均くらいですが)と、年齢差はあるものの
わりと似たタイプの俳優さんなので、どうなるんだろうと思ってましたが、
山田はとにかく今回頭脳派の渋いキャラで、車椅子なのに格闘できたりとかっこよく、
一方の菅田は基本彼が今まで演じてきたキャラの流れではあるのですが、
アクションバリバリで探偵としての素質もかなり高く、
ぬかるみにいながらもきらめきを失わない、かなり魅力的なキャラに仕上がっています。
連ドラの初回って、キャストやスタッフがまだ慣れていないのか、
こちらが見る体勢が整っていないのか、わりとちぐはぐな印象を受けたりすることがありますが、
このドラマはそれがない!
初回からぐっとのめり込めます。
ストーリーも、依頼者が残したデータから少しずつ謎を紐解いていくミステリーなところ、
敵地に潜入したり敵と遭遇して戦いになったりのハラドキの展開と盛り沢山で、
それに金城監修のアクションが華を添えています。
アクションドラマ、探偵ドラマ、そして金城作品が好きな方にはぴったりのドラマですね。
▼裏金事件
今回は、dele.LIFEと契約していたゴシップ誌の記者が死亡、その死に他殺の疑いがあると、
削除するはずのデータの中身を見て犯人を探し、事件を解決に導くというストーリーでした。
普通はデータの中身を見ずに削除するのですが、従業員になったばかりの祐太郎が
依頼者の死亡を確認する際、依頼者の息子と会い、感情移入してしまったのがきっかけ。
圭司は当初データを削除しようとしたのですが、祐太郎の抗議に負けて中を見てしまったのです。
そこからの展開がなかなか秀逸で、特にPCの知識がある人には、
圭司の言うことがわかって、更に面白いでしょう。
祐太郎はよくわからないみたいでしたがw
今時の若い人はスマホさえあれば何でもできるから、PCの必要性をあまり感じてないんでしょうね。
使うとしてもせいぜいタブレットでしょうか。
PCが普及する前は、PCはオタクのものでしたが、
インターネットの普及によりそこから爆発的に利用者が増えました。
しかし今はスマホが台頭してきたせいで、逆にPCを使う人が減ってきています。
PCはまたオタクだけのものになってしまうのでしょうかね…。
私はスマホはあまり自由が利かないので、PCの方が好きですけどね。
閑話休題。依頼者のPCから彼らは、最近依頼者とよく会っていた
片山薫という人物の名前を導き出します。
彼女は警察で経理を担当している女性で、依頼者はどうやら彼女が勤務する所轄署の
裏金について調べていたようで、薫を追っていた祐太郎は何者かに襲われます。
カード会社をハッキングして、彼女の居場所を特定した圭司は、祐太郎とともに薫を救出。
薫が言うには裏金の証拠は警察にある自分のPCの中にあり、転送することができないとか。
そこで祐太郎は圭司のバックアップの下、薫のIDを使って所轄署に侵入。
以前襲ってきた男(組対の刑事)たちに見つかってしまいますが、
何とかデータが入ったHDDを持ち出すことに成功。
簡単に書いてますが、随所にアクションが挟まれ、なかなかハラドキの展開でしたよ。