温度差(2)
- カテゴリ:自作小説
- 2018/07/28 22:21:36
飲み会での言葉は社交辞令と思い、そのまま、忘れていたが、一週間ほど過ぎた頃に、社員食堂で莉乃と会った。
「課長、パスタにテーブルロールですか。本当にパン好きですね。炭水化物とりすぎるとお腹でますよ」
「それはセクハラか」
「注意喚起です。今度、パンづくり教えてくださいね」
莉乃は、そう言って、パンとサラダか載ったトレーを持ち、女子社員同士で空いているテーブルに向かった。
いつものように、昼休みの残りの時間は目を閉じていた。居酒屋の落ち着いた大人の莉乃が浮かぶ。そして、昼休みの無邪気な莉乃の姿が浮かぶ。パソコンを開き、メールを打った。
指原様
いつでもパンづくりを伝授しますよ。
都合のいい日を教えてください。
パン職人より
返事の心配をする間もないほど、直ぐに返信が返ってきた
パン職人さま
次の次の土曜日でお願いします
みならい職人より(笑)
午後の時間、一回りも年の離れた社内の女性にメールを送ったのは軽率だったのではないかと幾度か考えたが、それ以上に、莉乃と会うことが楽しみだった。
残業をせず、会社を出た。仕事柄、転勤が多く、物を増やさないようにしている。テレビもオーディオも無く、食器もほんの少しだ。
グラスを買おうと東急ハンズに立ち寄った。部屋にはステンレスのマグカップが1個あるだけだった。夏の盛りだ。部屋についたら、冷たい飲み物を出そうと思った。子供っぽくならないように、落ち着いたタンブラーグラスにした。
買い物をしても普段より帰るのが早い。タンブラーを備え付けの棚にしまうと、掃除にすることにした。物も少なく、きれい好きなほうだが、すこしでも綺麗にしておきたかった。
つづく
僕の職場は男ばかりなのですが、女子がいれば、パンづくりの趣味も活かせたかもしれません。
パンを一緒に作って、焼きたてを一緒を食べれば、幸せな気分になれると思うのですが、会うことすらできません。こんな、役にたたない趣味のパンづくりはやめちゃいます。
わぁ(*^^*)一気に進展しましたね~vv
そんな・・。男性にお腹出ますよ、はセクハラだったとは!まずいです。よく言ってる気がします。食事指導も言葉を選ばなければいけませんね。
女性ばかりの職場だから、職場でこんなときめきがない。羨ましいですね~♪
メールの文面も素敵じゃないですか、パン職人さん(*^-^)
重くなりすぎず、軽やかな誘い文句が良いですね。
物が少ない主人公は、やっぱり作者様ご自身に似てますね。
次回の展開に期待です。
また楽しみにして来週伺いますね~(^^♪
気づきましたね。第一作は前田敦子、第二作は大島優子、本作は指原莉乃
ヒロインの名前を考えるのをさぼっているのだ
たまちゃん
昨日、今日と、職場に避難してました。
パンまで作れるのか・・・・。10年前のことなら、店長、まだまだ、現役じゃないの
転勤が多いとエアコンも大荷物になってしまうわけですね。
そういえば学生のときにパン屋さんでバイトしてたのを思い出しました。
店長、どうしてるかなぁ・・・もうすっかりおじいちゃんだろうなあ。
ハッピーエンドだといいなぁw