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西郷どん 感想文

西郷どん 第28回「勝と龍馬」
NHK 日曜夜8時~
▼英雄相まみえる
今回は、禁門の変を経て幕府が朝命により長州征討に乗り出しますが、
長州に対する処遇に悩む吉之助は勝海舟、そして坂本龍馬と出会い、交戦に及ばぬ決意をし、
征討の参謀となり岩国に赴き、血を流さず交渉をまとめたというお話でした。
まず勝との出会いですが、この時期実際に吉之助は勝と龍馬に会っています。
詳しくはドラマとちょっと違うのですが、竜馬が「小さく叩けば小さく響き、
大きく叩けば大きく響く」と評したのは本当のようです。
この時吉之助は勝の人間性に大いに感動し、佐久間象山よりも優れていると評したそうです。
西郷、龍馬と維新のSP2人が惚れたのですから、それはもう大した人物だったのでしょう。
この勝をおなじみ遠藤憲一が演じていますが、彼の使う江戸弁が小気味よいですね。
また、龍馬を演じる小栗と吉之助を演じる鈴木は旧知の仲であり、
あの伝説的映画「HK」の仕掛け人と主演の関係でもあります。
ただなかなか共演することがないので、2人が相対するシーンは実にぞくぞくしますね。
勝と語り合った吉之助は、長州に対し緩和策をとることを決めました。
勝が本当に「幕府なんか見捨てちまえ」と言ったかどうか分かりませんが、
その後勝は本当に幕府上層部から睨まれ、蟄居を言い渡され海軍操練所も閉鎖されてしまいました。
勝は渡米した経験があり、日本がどのような立場にあるのかよく知っていたのでしょう。
幕府の保身や体面ばかり優先する考え方に嫌気がさし、「日本の海軍」を作ろうとしていたのです。

▼第一次長州征討
吉之助が幕府が組織した征討軍の参謀的な存在となり、岩国に赴いたことは確かです。
家老の切腹など、きつい講和条件をつきつけたこともまた確かなのですが、
禁門の変で捕らえた長州藩士を返還したというのは、見た限り見当たらなかったですね。
それよりも今回、重要な事柄がすっぽり抜けてました。
この時期、長州では過激な攘夷を唱える正義派と呼ばれる藩士たちが、禁門の変の敗戦で力を失い、
幕府への恭順を唱える俗論党の藩士たちが台頭した時期だったので、
第一次長州征討は交戦に及ばず終わりました。
正義派はその後次第に力を盛り返してくるのですが、それはまた次回以降のお話。
実は吉之助が岩国入りした時点で、講和はまとまらなかったのです。
一番問題になったのは、七卿落ちで都を追われた公家のうち、三条実美ら五卿が
長州で庇護されていたのですが、その五卿を他藩の預かりにするという条件を、
正義派が強固に反対し、なかなか講和できなかったのです。
何故そんなに反対したかというと、正義派にとって五卿は尊攘の象徴だったかららしいです。
うん、よくわかりませんねw
吉之助は仕方なく、今度は下関に赴くことにしました。
岩国藩は長州の縁者でしたが一応別の藩だったのに対し、
下関は正義派がうじゃうじゃいる、薩摩藩士にとってはまさに死地です。
ドラマで岩国に赴いたシーンにあったように、吉之助には殺意が向けられたことでしょう。
ドラマでの岩国のシーンは、岩国と下関をまとめちゃったのかなーと思いますね。
下関のシーンを作るとなると、五卿について説明する必要が出てくるので、
話がややこしくなりますからね。

▼博愛の人
こないだからやたら吉之助が博愛の人として表現されているのが鼻につくのですが、
今回吉之助が戦に及ばなかったのは、あくまで日本人同士が戦い国力自体を失いたくないこと、
そして保身と体面しか考えない幕府の言いなりになって幕府の勢力を再生させたくないこと
などが主な理由ではないかと思います。
後に薩摩藩が官軍となり、江戸を武力制圧しようとしていたことや、
江戸城が無血開城した後も、会津や函館で血みどろの戦いを繰り広げたことを考えると、
庶民のために血を流したくないから戦争を避けたとは、どうしても考えられないんですよね。
まぁでもこのドラマではまたぞろいろんな言い訳をして、吉之助を博愛の人にするんでしょうねw
大河ドラマではよくあることですが、もうちょっと生の人物像を見てみたいです。

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2018/08/02 22:44
私も見てたけどそんなに流行ったかな…
視聴率は当時としてはあまりいい方じゃなかったぞ
むしろ鳴り物入りのドラマとしてはコケた部類ではないかと
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2018/08/02 09:58
浜田のは古いとは思うけど、当時は流行ったので、マニアックとは思わないな~
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2018/07/31 16:55
小栗と福山は分かるが浜田ってまさか「竜馬におまかせ!」の時の浜田なの?
マニアックだね~w
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2018/07/31 11:38
おらの中で、小栗と福山と浜田がシンクロ~



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