温度差(終)
- カテゴリ:自作小説
- 2018/08/01 22:40:38
「お先に」と今日も、定時に職場を出た。莉乃の前で上手に作ることができるように何度か練習したので、重曹が無くなった。富澤商店により、強力粉と重曹を買った。
プレッチェルは、発酵を終えた後、重曹を入れたお湯で30秒ほど茹でてから焼く。炭酸ナトリウムが程よく、茶色に色づけてくれてクープとのコントラストが美しい。くるりとした形もかわいい。
アパートに帰り、豆をミルで挽き、珈琲を淹れた。20年近く、豆を自分で曳いているが、喫茶店の珈琲のように上手に淹れることができない。自分で入れるとコクがた足りない。莉乃に珈琲を勧めてもいいけど、いつにない暑い夏になっている。
珈琲やジュースは飲まないかもしれないので、アイスティーと水を買っておいた。スヌーピーのタンブラーも冷凍庫で冷やしておいた。恥ずかしいDVDは押し入れにしまった。
金曜日の午後に莉乃からメールが届いた。
課長さま
楽しみにしてたんですけど、暑さで夏バテになったみたいです。
申し訳ありませんが、明日は、体調を整えたいと思います。
涼しくなったら、教えてください。 指原
午後の仕事には身が入らず、また、定時に職場を出た。
普段は、部屋の中で煙草を吸わないが、窓を開けて煙草に火をつけた。
涼しくなったら・・・来週でも、体調が良くなったらでもない
冷蔵庫から、豆を出して、珈琲をサーバーに落とした。
冷蔵庫からタンブラーを取り出し、氷を入れ、珈琲を注いだ。
ピキッと音をたて、タンブラーにひびが入った。
チャーリーブラウンの瞳から、薄い茶色の涙がこぼれ落ちた。
おわり
経験上、しつこく誘っても上手くいきません。女性は、追えば逃げていくような月のようなものです。チョコや桃のような好物でおびき寄せて捕まえるのが、効率的な捕獲方法だと思います。〇〇ホイホイのようなものでしょうか。
恋愛模様にわくわくしてたのに、始まる前から終了なのですね。
課長さん可哀想。ここは、涼しくなった秋の頃、しつこく誘ってみたらいかがでしょうか(*^^*)
パン屋の丸のこぎりのようなスライサー、子供の頃見てて、怖かった。今でも使っているのかな。
チャーリーがかわいそう(そっちか
学生時代のパン屋さんバイトはレジ打ちなので、パン作りはできませんよ。
食パンを切るのはやりましたけど。昔のスライサーなので丸い回転刃がむき出しで
なかなか危ない機械でした。
それはそうと、恥ずかしいDVDが気になります^^
今朝も一本
冷たいアイスコーヒーが飲みたくなりましたw
早く涼しくなるといいですねぇε- (-●_-`o) ハフ-ン…