[SI67]dele
- カテゴリ:テレビ
- 2018/08/11 16:40:02
dele #3 テレビ朝日 金曜夜11時15分~
今回は、自分の死後データの消去だけでなく、そのデータをバラの花とともに
ある女性に渡してほしいという、60代男性からの風変わりな依頼が描かれました。
その男性・浦田はある寂れた町の写真館の店主で、相手の女性は同じ町内の理髪店の店主・江角幸子。
そして浦田は祐太郎に依頼をした3日後に、海に飛び込んで自殺してしまったのです。
祐太郎が死亡確認のため町を訪れ、こっそり写真館に忍び込んだ時、
不審な男が侵入してきて、浦田のノートパソコンを盗んでいきました。
その男の正体を探っていくと、どうやら浦田は公安のスパイで、幸子の店をずっと
盗聴していたことが分かったのです。
幸子は若い頃、過激派のテロリストの恋人で、そのテロリストが逮捕されていなかったため、
公安に28年間ずっとマークされていたのです。
彼女は一見その元恋人とは接触していないように見えましたが、実は1年に1度こっそり接触しており、
浦田はそれを知っていたのに公安に報告していませんでした。
また幸子も浦田が自分を監視していると知っていたのです。
何故浦田が幸子を見逃していたかというと、彼女の生活をずっと盗聴することで、
恐らく彼女に仄かな恋心を抱いていたのではないかと思います。
彼女がご町内のお客さんとする会話の内容は、ずっと1人で彼女を監視するためにだけ、
この町に移り住んで来た浦田にとって、唯一の癒しだったのでしょう。
しかし任務があまりに長期化したため、公安は浦田への任務を解くことにしました。
それが浦田の自殺のきっかけだったのです。
最後に幸子は店を畳み、自ら元恋人を公安に売って、片をつけました。
今回は公安やテロリストという物騒な単語が並んだストーリーでしたが、
シックなBGMで年輪を重ねた男女の微妙な心境をしっとりと描いた佳作だったと思います。
2回ほどしっとり系の話が続きましたが、私は前回より今回の方が好きかな。
年代が近いから?とか聞かないでくださいw
ちなみに浦田を演じていた高橋源一郎は俳優ではなく作家さんですが、
ごくたまにドラマや映画に出演することもあるようですね。