Nicotto Town



ビルのふしぎな旅

ファザー・グース
  ウィリアム(ビル)・リッシュマン
  武者圭子 訳
   新潮社

読了日:2018/08/18

あらすじ・要約:
「鳥と共に空を飛びたい」と願った男が、その夢を実現させるまでを描いたノンフィクション。
ハンググライダーにエンジンをつけただけのようなウルトラライトプレーン(超軽量飛行機)で飛ぶ著者)と、それと編隊を組むカナダガンの写真が印象的。
映画「グース」(1996年 監督:キャロル・バラード)の原作(というより原案)

感想:
2014年から2017年の初夏の時期、3年連続で、近くの公園でカルガモ親子を観察する事ができた。
2014年:https://park-photo.at.webry.info/201405/article_7.html
2015年:https://park-photo.at.webry.info/201505/article_1.html
2016年:https://park-photo.at.webry.info/201607/article_3.html
その時、もしチビカモ達が、自分の後をついてきてくれたら、興奮のあまり、鼻血を出して倒れていたに違いない、と思ったものだった。

チビカモがついてきただけでも、大騒ぎなのに、鳥と一緒に空を飛ぶなんて、うらやましい以外のなにものでもない。
ただし、そのための準備はしなくてもいい、という前提で。

ところで、本書にはカラー写真も豊富に掲載されているが、その写真を見て思うのは、やはり「飛んでいる鳥の姿は美しい」ということ。
その姿を手が届きそうな場所から見られる、それどころか自分の後をついて飛んでいる、というのは、うらやましいを通り越している。

もっとも、映画「WATARIDORI」(2001年 監督:ジャック・ペラン)を見る限り、鳥の方からすると、飛ぶ事は、そんなに優雅なものではないみたいだが。

それにしても驚かされるのは鳥の方向感覚の鋭さ。
渡りの往路は著者がガンたちを先導したが、復路はガンたちだけで戻ったという。

チビカモを観察していた時も、散歩の置いてけぼりをくったヒナが、鳴いても迎えが来ない事を悟った途端、自分で家族を追いかけていったのを何度か目にした。
しかも追いかける途中、道に迷うそぶりは全く無し。
もっとも鳥たちに言わせれば、人間の方が鈍すぎるのだろうが。

最近、読んだ「鳥」(ジェニファー・アッカーマン 鍛原 多惠子 訳 ブルーバックス)にも書かれていたが、所謂「鳥頭」は、褒め言葉として使わなければならないのかもしれない。

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2018/09/02 16:17
自分も方向音痴です。
鳥たちからすると、自分の家で迷うような感じなのでしょうか。
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2018/09/01 09:11
方向音痴の私は鳥さんを尊敬します(*^^*)
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2018/08/27 22:18
>むらさきさん
以前、テレビでやってましたが、刷り込みも早い段階なら、修正できるとか。
「エラーによる修正機能」まであるのが、ビックリです。


>カトリーヌさん
人間を含めた哺乳類とは違う進化をした鳥類が視覚、聴覚とか哺乳類と同じような感覚器官を持っているのが面白いですよね。

>七条、姫さん
タイトルは「ニルスのふしぎな旅」のパクリです(笑)
もっと言うなら、読んでる最中から、こういうタイトルにしようと思ってました。

でも、ウルトラライトプレーンは、コワいですし、自力で飛ぶには体力が不足しそうなので、やはりニルスのように鳥の背中に乗るのが、一番かもしれません。重量さえ許せば・・・。




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2018/08/27 16:16
タイトルを見て、「ニルスのふしぎな旅」を思い出しました
やはり鳥と一緒に空を飛ぶ話しなのですね
誰しも鳥のように飛びたいと願った事があると思いますが
一緒に飛べれば、更に鳥になった気分が味わえるでしょうね~(*^_^*)
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2018/08/26 21:42
鳥類って、人間とは異なる方向で進化を遂げた動物ですからね~。
視覚や方向感覚、空中での運動能力は、
地上動物の比ではありませんもの・・・。

ワタシもガンと一緒に富んで、飛んでいるガンを撫でてみたい・・。
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2018/08/25 19:51
鳥の刷り込み、不思議ですね。



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