今朝、４時までワールドカップを見ていたので、目覚めてからも、睡眠不足で頭がぼ～とする。仕事で気になることがあって、会社に向かう。

会議でもあるのか、ビル１階のセキュリティーゲートに、迎えの女子社員が立っている。女子社員と同じ会社の人なのだろうか、僕の前でゲートを通過する男性に向かって、ニコッと笑って会釈をする。僕が通るときには、能面に戻り、視線を玄関に戻している。是非、他社の社員も平等に扱って欲しいものだ。

普段は100人いる部署も、今朝は自分一人だけ。仕事のチェックは直ぐに終わり、誰もいないオフィスでぼ～とする。予定を何も立てていなかったので、とりあえず近くの有楽町に向かう。

ルミネの富澤商店で、オイスターソース、ミョウバン、ドライイーストを購入。一人暮らしも長くなり、女子力が驚異的に高まった。一番うきうきするのが富澤商店だ。明日は、プレッチェルを作ろう。

隣のイトシアで、フランス映画の「オーケストラ・クラス」のチケットを購入。映画がはじまるまで2時間。銀座も近く、ショップも多いけど、ファッションは苦手だ。今日も、東京のど真ん中で短パンにTシャツ。

時間があるので献血に向かう。待ち時間に新聞を読んでいると人生相談が気になった。茨城在住の主婦の方からの相談。東日本大震災のときに、茨城でも大きな被害が出たけど、世間は東北３県にしか関心がない。西日本豪雨も自分達は支援が少なかったのに、今の被災地はいろいろ支援されてと、素直に同情したりする気持ちになれない。自己嫌悪していますという相談。

哲学者の先生のアドバイスを読んでちょっと待てと思った。先生曰く、兄弟や友人を亡くした痛みも、大切なバットを亡くした痛みも変わりない。被災地に大小なんてない。あなたは、自分ばかりひどい目にあったと言うけれど、他の被災者の痛みを理解しているのかと厳しい意見。

バットとは一緒じゃないし、自分はちっちゃいなと自覚されているんだから、情けは人のためじゃないんだよと優しく諭してあげればいいのにと思いながら、36回目の献血終了。ちょうどいい時間。

映画がはじまる。この前、ドーナッツを我慢したのに、隣のおばさんは、バックから何かを取り出しパクパク食べている。僕にも分けてほしいものだ。映画は、やんちゃなクラスの演奏を指導することになったバイオリニストのおじさんと子供たちの反発と信頼。物足りないくらい抑揚がなく、観客を誘導することをしない。その分、子役と主役の言葉と演技が引き立つ。見終わると、いい映画だったと素直な気持ちになれる良質な映画。

和を乱す子を排除するしないで言い合いになるシーンで考えたのは、出来のよくない子に合わせると才能ある子が伸びなくなる。才能ある子を伸ばそうとすると出来の良くない子が取り残される。何が、公平なのか、平等なのか、最適解は何なのか難しいなと思った。右肩上がりの成長する時代は、平等でもみんな良くなるから理想と現実が一致して問題なかったけど、今の時代、それでは、皆で沈んでいくことになりそう。

よし、これくらい書けば、睡眠不足で、映画の最中、ぐーすか寝てたとは気づかれないはずだ。