別れに
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/08/31 15:22:14
空から落ちてきたものは何
一筋の光を放つ木の葉
ううん そんなものなじゃない
私の涙の結晶
あなたの涙がひとすじ
いくつもいくつも集めて
手のひらに乗せて
小さなランタンにする
それは二人にしか見えない
心のこもった光
消えるはずじゃなかった
永遠だと思っていた
風に吹き飛ばされるなんて
誰が思っただろうか
決してそれは二人じゃない
二人じゃないと思っていた
だってこんなにも近い
悲しみも喜びも
重ね合わせてきた
その結果がこれなんて
もう嫌だ
こんなことはもう嫌
だって何が悪いんじゃない
私もあなたも
だから離れられない
一つ二つ
数を数えて歩いてきた
先にある道地瑠で涙を拭いて
微笑んでくれてたあなた
もうそんなこともないのね
さよならがないている
雨に濡れながら
もう忘れない
私達の道のりを
石にさえ浸み込むこの涙を