参拝
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/09/12 12:03:59
本当なら来たくなかった
それは縁切寺
でも報告に来た
彼と別れたあの愛の事
まだ受け入れられない
もう分かっているはずだった
後ろに響く去っていくあなたの靴音
私一人が残されて
何が起こったの
でも聞きたくない
好きだったのに 愛していたのに
悲しい思いは想像できなかった
何が駄目だったの
何がいけなかったの
不協和音が鳴り響く
泣いた 枯れるほど泣いた
涙を拭きもせず
誰に見られても良く
それが私の本当の私の姿
あなたはわかってくれなかった
あの時は怖くて入れなかったこのお寺
恋敗れた人たちが通うのだろうか
やがて来なくなる時が来るのだろうか
その時は何をもって来るのだろう
新しい恋の目覚めだろうか
その日の来るのはもう怖くない
もう一人立ちができるから
もう頼る人に頼らないから
一人で歩いて行けるから
あなたはそれを望んでいたのね
縁切寺を後にする
もう違った自分になれただろうか
そんな簡単なことじゃない
でもちじ困っていても愛は来ない
ここを後にして明日を望もう
「縁切寺」てあるの?
良く縁結びの神様としては聞きますが・・うんうん
愛知県でも有るのかな?