Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


秋始め


あの日あなたと一緒に行った教会
ステンドグラスがきれいだったね
ほの暗い回廊のランプもきれいだったわ
まるで映画のようだったね
ここで洗礼を受けたのね


あっちの教会にも行ってみようか
車でそう行って玄関射止める
こちらは小さな教会だけど
しんみりとした空気が流れている
隠れるようにキャンドルが


白いドレスを着てきたの
だって今日は特別の日
転びそうになったのを助けてくれたわね
そんな私達に記念の指輪
まるで指が暖かくなりそう


何故だろう 恐くなかった
あなたに何を言われても
まるで蜃気楼のように
私の周りをとりまいていった
覚悟を決めていたのだろうか


あの小さな教会に行った
ここが小さな別れの道
ここで話し ここで夜明けを見て
そして夕焼けも見て
そして 二人はずれていった


何も言えず 何も語らず
何も起こらず
これは返すわね
二人を繋げていた小さなリング
もうあの日の光はない


かけがいのない人を失った
秋風はもう冷たくて
街には落ち葉がそこここに
かさかさと踏んで歩く
まるで私たちの恋のように











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