西郷どん 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/10/01 16:59:32
西郷どん 第37回「江戸無血開城」
NHK 日曜夜8時~
▼台風
9月30日8時からに、NHK総合の放映は、台風ニュースによってお休みになりました。
しかし6時からのBSプレミアムでは放映されており、私はそれを見ていました。
ですが晩ご飯の用意をしながらの忙しい時間ですし、8時からの放送で見直そうと思っていたため、
あまり気を入れて見ておらず、その実ストーリーもあまり把握しておりません。
なんか久々に篤姫と会ったなーとか、慶喜と会うシーンがあったなーとか、
勝さん目だってたなーとか、その程度ですw
なので感想を書こうかどうか迷ったのですが、地上波での放映がいつか決まっておらず、
ひょっとしたら来週一気に2回分放映されるのではないかという噂もあったりして、
この手間がかかる感想を一度に2回分とか考えられないので、一応こうして書き出しています。
なので今回は史実中心に書いていくことになるかと思います。
▼天璋院
今回久々に吉之助は篤姫と再会しましたが、どうやら直接会ってはいないようです。
彼女の活躍には諸説ありまして、例えば前回勝の使者として出てきた山岡鉄太郎は、
天璋院のとりなしはあまり効果がなかったととらえていたようです。
ですが天璋院からの書状を読み、西郷が涙を流したという記述もあるようで、
どちらが正しいとは言いかねますね。
ただ、効果があったかどうかはともかく、彼女が徳川宗家存続のために動いたことは確かなようです。
▼勝
やはり無血開城の立役者と言えば、勝海舟しかいないでしょう。
山岡さんもかなり働きましたが、最後にまとめたのはこの人です。
勝は西郷と交渉するにあたり、江戸焦土作戦というものを秘めていたそうです。
ドラマでは確か、江戸を火の海にしたくない!と言っていましたが、
それはつまりおまえらが攻めてきたら火の海にすんぞ!という意味だったのですねw
ただ勝も鬼ではないので、なるべく人的被害がでないよう、手配していたようです。
まぁ江戸の民は大火事には慣れてましたからね。
それを利用しようとしたのでしょう。賢い男です。
そしてこの作戦があったからこそ、新政府から突きつけられた厳しい条件を、
骨抜きと言っていいくらいハードルを下げることができたらしいです。
ただ、長生きした勝は、明治時代にこの頃のことを振り返って自伝を書いており、
その記述には虚言とまでは言わないものの、大風呂敷を広げた話が多いようで、
話半分に聞いておいた方がいいようです。
例えば龍馬は最初勝を斬りにきたというエピソードも、この自伝発のようで、話半分案件らしいですw
▼銅像
勝が後に西郷のことを「江戸の大恩人」と讃えましたが、会談が終わった後に、
「上野に銅像を立てる」と言っていたのは、どうなんでしょうね…w
一緒に見ていた母が言ってましたが、この時代に偉い人の銅像を立てるという発想があったのか?
今は各地に武将や有名人の銅像が立っていますが、この文化は西洋から来たものと思われます。
すでに開国していたとはいえ、そんなのんびりとした文化が定着していたとは思えず、
しかも上野ってその当時慶喜が謹慎している寛永寺があったり、彰義隊の集結場所でもあり、
そんなところに今西郷の銅像を立てたら、慶喜や彰義隊からより一層の反感を買うだけでしょう。
さすがに賢人・勝から出た言葉とは思えませんねw
もしこの言葉が史実なら、賢人の称号は取り下げますよw
▼まとめ
やはりあれこれ見てきて、江戸無血開城の立役者は勝だと思いました。
西郷がスーパーハイテンションで来たところを、篤姫にロストアタック食わされた挙句、
勝に零の洗礼でノーマル状態に戻されたように見えます。
賢人…賢者ですからねw(謎)
実は西郷が無血開城を許したのは、パークスの横槍もあったという説があるようですが、
面倒なのでこの話は今回割愛しました。確かな話でもないですし。
▼追記(10/8)
台風で飛んだ穴埋めは、謎の西郷どんスペシャルの放映を取りやめることでやりくりするようです。
まぁあれあってもなくてもよかったから、どうでもいいよねw
で、今週じっくり見ていて思ったことを少し。
篤姫「殿の命と引き換えに戦を終わらせ、わらわも死ぬつもりじゃ」
西郷「戦は止めもはん!」
慶喜の首が欲しいんじゃなかったんかーい!
勝「民を苦しませて作る国に望みがあるのかい?」
西郷「(しばらく回想)わかいもした」
すごい掌返ーし!
たぶん、ドラマだけまともに見てる人の頭の上に「???」が浮かんでいたと思いますw
ただ、勝が刀を自分の左側に置いており、それを見た西郷のおつきの者たちが、
刀を抜く用意をしていたところなどの描写もしっかり見ていれば、
勝が命を賭けてこの場に臨んだことが分かるところは、よかったですね。
江戸焦土作戦を持ち出していれば、もっとポイント高かったのですが…w