ひと夏の
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/10/05 14:21:11
暑い夏を通り抜けて
風が涼しさを運んでくる
昨日まであったテントのカフェも
その季節を追い
今日もうその姿はなかったたった
何故と聞かれても
その答えは出てこない
短すぎたのかもしれない
たったひとつの愛のかけら
どこへと導いていたのだろう
あなたの彼女
私の彼
知らないうちに迷路に入り込んで
少しの快感を知らしめたのか
出口まで行きついた二人
少しだけついた嘘は
もう一つの嘘を連れてきて
嘘に固まっていく
もう歩くこともできなくて
その苦しさをじっと感じる
もう会えない
その言葉をつぶやく
一つだけ買ってくれたネックレス
「それ、いいね」というのは彼
ごめんね、と隠し言葉
明日から私になる
あの人もあの人になる
知らないままに過ごしたかったけど
もうさよならをした彼は
存在だけが消えていた
急にパソコンの画面が小さく成るなんて・・
それはおかしいですね?