<新番組>昭和元禄落語心中 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/10/14 23:14:20
▼どんな作品?
子供の頃に落語家に入門し大成した男性の成長と人間関係を中心に、
昭和が舞台の落語の世界を如実に描いたヒューマンドラマ。
原作は雲田はるこのコミックで、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、
講談社漫画賞一般部門、手塚治虫文化賞新生賞などを受賞した名作。
アニメは2期に渡って放映され、私はコミックの単行本1巻と、アニメの1期だけ見ています。
放映翌週の水曜午前1時半(火曜深夜)から再放送するようです。
▼原作に忠実
前述したように、世間的な評価が非常に高い作品だからか、私も最初の方を読んだり見たり
していますが、ドラマもアニメと同じように、ほぼ忠実に原作を辿っているように見受けられます。
完成度が高く、ファンが多いせいか、そう簡単に改編できないのでしょうね。
なので今回の内容も全部知っていたので、内容に関する感想はほぼありません。
さすがにドラマはちょっと短くしてあるかな?という感じは受けましたが、
世界観はそのままだと思います。
▼八雲の落語
初回の舞台は昭和50年代。
主人公の八雲は60代といったところでしょうか。
確か八雲と助六は大正終盤から昭和初期にかけての生まれだったと思いますので。
その八雲をまだ29歳の岡田将生が演じているので、かなりの無理がありますよね。
それは次回から時代を遡り、八雲が若い頃からの話が始まるからなのでしょうが、
何故役者を変えなかったんだろうと思いますね。
ただ年代によって役者を変えるとなると、ただでさえ大変な落語を2人に覚えてもらわなければ
ならなくなるので、老けメイクでやることにしたのかなとも思ったり。
かなり練習したんだろうなぁと思いますよ。
与太郎は落語を始めたばかりの新人という設定なので、下手でも不自然ではないですが、
何せ八雲は「昭和最後の名人」とまで言われた大名人という設定ですからね。
その八雲の落語を、これでもかってくらい結構長い時間かけて流しましたよね。
正直かなりハラハラしましたよw
落語を日頃あまり聞いてない人なら、結構上手!と思うかもしれませんが、
たまに聞くことのある私から見ると、さすがに名人の域には達してないかなと思います。
まぁそう簡単にそんな域に達したら、落語家上がったりですよねw
とはいえ私は素人ですから、そこまで優劣が分かるわけでもないですが、
やはり年輪みたいなものを、感じることができなかったかなと思います。
見た目は老けて見せてますが、声はやっぱりアラサーの声なんですよね。
これだけはもうどうしようもない。
ただでさえ難しい落語を、声色や年格好まで変えて見せるのは、これは至難の業です。
そこまで要求するのは無理というものでしょう。
次回からは年相応の役になるので、違和感は今回ほどなくなるかなと思います。
▼老けメイク
最近のドラマでは、主人公が年を取ってきてもあまり老けたメイクをしないようになりましたが、
今回のドラマは若い役者がいきなり老年期を演じるからか、バッチリ老けメイクしてますよね。
白髪、皺などをしっかり仕込んでますが、もう1つだけ改良点があります。
それはたるみです。
どんなイケメンでも、年を取れば皮がたるんできます。
鍛えられるところは鍛えれば何とかなりますが、顔を鍛えるってなかなかできないので、
特にまぶた、目尻、頬、口角のあたりにたるみが出てきます。
それをもうちょっときちんと表現すれば、もっと老けたように見えたかもしれないなと。
特に岡田はイケメンでシャキッとした顔してますから、皺が少々なくても
顔がたるんでればかなり老けたように見えるんじゃないかと思いますね。
ちなみに女性でちゃんとスキンケアしてる人はあまりたるみが目立ちませんが、
スキンケアで出した肌の張りって、何か不自然な張りですよね…。
若い人とはまた別のモノが、肌の下に入っているような気がして、何だか不安になります…w