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シン・ドラマ汁


[SI93]昭和元禄落語心中

昭和元禄落語心中 第4回「破門」 NHK 金曜夜10時~
今回は、菊比古と助六が真打ちに昇進したお話でした。
しかし菊比古は師匠の八雲から、真打ちになりたければみよ吉と別れろと言われてしまい、助六は人気実力とも申し分ないのに、金にだらしなく師匠たちへの無礼な態度も問題視されていたのです。
菊比古の問題は、よく女性が主人公のドラマに出てくる、男を取るか仕事を取るかというジレンマに似ていますね。
みよ吉は好きなものの、どうしても真打ちになりたい菊比古は、みよ吉との決別を覚悟。
みよ吉は死んで化けて出てやるという捨て台詞を残し、去っていきました。
前々から1人になりたくないとよく言ってましたので、情念が深い女なのでしょう。
またイケメンって自分の思いに関わらず、すごく執着されることがありますよね。
それだけ菊比古が美形だったということなんでしょうね。
一方助六は、何とか菊比古と同時に真打ちに昇進したものの、その披露公演で、演じるには協会の会長の許可が必要な、会長の十八番を勝手に演じてしまったのです。
客には大受けしましたが、日頃の印象もあり、会長の機嫌は最悪。
八雲は助六を叱り付け、八雲の名跡は菊比古に継がせると言ったものだから、助六は逆上して師匠に歯向かったため、八雲は激怒し助六を破門してしまったのです。
行き場を失った助六は、恋に破れたみよ吉と抱きしめあい、どこかに消えて行きました。
助六のような若く有能な人材を失ったのは、落語界にとってかなりの損失だったと思います。
しかし助六は若すぎましたね。
落語にかける情熱は人一倍なのですが、なまじ実力があったものだから、その手順を端折りすぎた。
若い頃は要領よく振舞い地位を築いていき、発言力が増えてからでよかったんですよ。
でもそういうのが見えないのも、また若いってことなんですよね。
ちなみに今回、菊比古に死神を教えた落語家を演じていたのは、当ドラマで落語監修を担当する柳家喬太郎、つまり本職の落語家さんでした。
今回もいろんな落語が聞けましたが、やっぱりもうちょっと長い尺で聞いてみたいですね。




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