小噺を!
- カテゴリ:お笑い
- 2009/10/06 10:08:27
今頃になると、「月日のたつのは早い」と言われますが
寄席の小噺に【雷様】というのがあります。・・・・ウン十年前から良く聞きました。
雷 様
雷様とお月さまとお日様が、三人で連れ立ちまして旅を致しました。
で、とある旅篭に泊まったその翌朝の事です。
雷様が目を覚ますと、お月さまとお日様の姿が見えません。
雷様 「おぃ、番頭。お月様とお日様はどうした?」
番頭 「へぃ、今朝ほど早くお発ちになりました。」
雷様 「う~ん、月日のたつのは早いものじゃのう~」
番頭 「で、雷様はいつお発ちで?」
雷様 「わしか?う~ん
わしはゆっくりと夕立ちでまいろう。」
っていう一席で・・・・・
噺家 「この小噺は最後のオチの所で、朝夕を間違えると
大変なことになるので気を付けてください はぃ~」
~~~~~~~ ついでにもう一つ ~~~~~~~~
{・・・のようなもので}
昔、ある娘さんが病気になりまして。
ご両親はたいそうなご心配でございました。
お医者さんに見て頂いてようやく良くなった時には
たいそうな喜びようでして・・・
両親 「先生、ありがとうございます。先生のお陰で
ずいぶんと娘も良くなりました。もう、何でも
食べさせてもよろしゅうございますか?」
医者 「そうですな。もう何でも食べさせて食べさせても
よろしいですぞ。あ、いや、ただし固いものは
まだいけませんな。」
両親 「では、マツタケのような物はいかがでございま
しょう。」
医者 「マツタケ?・・・ま、よろしいでしょう。
あっ、でも、マツタケの”ような物”はまだ
いけませんぞ!」
松茸の美味しい季節だけに・・(^艸^*)ククッ♪
「笑点」の『大喜利』は小噺そのものです。
短時間にポンポンと出てくるのですから凄いです。
それも、各自の個性を生かして。ここに書いたのは随分と古いのですが
小遊三さんあたりがこの手のネタは上手いです。
漫才がTV向きに対して
小噺や古典・新作落語はどちらかというとラジオ向きです。
小噺は、文章としてこのようなブログにも書け、意外とweb向きかも?
今でも少し覚えていますねぇ・・・
あの独特のリズムと少しピリリとした揶揄が良いですね^^
この小噺は、「笑点」で、随分昔・確か前田武彦か三波伸介
が司会をしていた頃。大喜利の前に2つ位演目があり、当時の
大喜利出演者が披露したネタです。
三笑亭笑三・三遊亭圓歌の活躍してた頃だったと思います。