Nicotto Town



よー

 誰もが寝静まった時間
   其の静けさに身を委ねる
    
  其の時間だけ少し解す
  そして 空蝉の顔を脱ぎ捨て
   本当の自分に戻り

 優しいだけでは時に只の偽善
 けれど淋しい時なら
  凭れてしまうのも一つなのだろう

 けど 偽善
 だから 凭れる価値は見いだせない
 だって其処には未来何て無いのだから
  只の我儘なのだから

 両手を空に掲げ
 欲するものを念じて
 両手が満たされる事を願う
 其れは神託にも似たものなのだろう


 愁いを紛らわすのは得意だ
  全てを受け入れ全てを拒否すればいいだけ
 
 だから 見つからない
  本当の、、、

 彼方は其れを良くないと言い
  私は其れでも良いと言った
 黄昏時に
語り合えば何か変わったのだろうか?

 問う 望んだのはなぁに?
  欲しかったのはなぁに?

 けれど応えは無く
  在るのはさざ波の如く静けさのみ

  ならば霧消と無常に身を委ね
   彷徨い続けよう
   此の刻という海を
   






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