さ
- カテゴリ：小説/詩
- 2018/11/18 00:40:36
あたしね､地球最後の日が明日と知ったら
鍋でご飯炊いて 三角の大きなおにぎり作ってね
日本茶を好みの濃さで作って水筒に入れて
歩いて１時間の海に往くよ
其処はさ､とても汚いんだ
浮浪者が縮こまってたり
仕事をさぼってるサラリーマンが寝っ転がってたり
そんなどうしようもない場所だけどさ
地球最後の日
私は自分の大好きなぎゆっと握って
中身は梅干し!これを大きく口を開けて.
頬張るんだ
美味しいなぁと思った時に
消えるなら
思い残す事は無いよ
誰もが慌てふためきシェルターなんかに引きこもったり
諦めた家族は夫々の思いで散らばったり
うん。愛人が居る人なんてそうだよね?
本当に好きな人と最後を過ごしたいよね?
其の為に本当の奥さん捨てるんだよね?
誰もがその最後を愛しい誰かと過ごしたいと願う時
私は寂れた汚い海の近くで
しっかりにぎにぎしたおにぎりを頬張る
私の幸せってさぁ おにぎりに海苔を付けておくか
もしくは食べる時に海苔をつけるか
そんな思考しかなくてさ
でもそれで充分なんだと思うんだ
精一杯生きて足掻く必要も無いから
自分の大好きな在り方で
其の最後を送り出す
これって 変？
鍋でご飯炊くのですよ。
慣れればふっくらとした美味しいご飯が食べれます♪
あ、ごめん。ロマン壊して。
最後の晩餐は誰と過ごしたいのか謎です。でも省略すればその言葉通りです