待つ日
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/11/21 10:25:44
異様の葉が風に舞って
やがて寒い街がやって来る
薄いコートの襟を立てて
凍えがちに人が通る
そんな街ももうすぐ
やがて北の街に雪が来る時
あなたはどうするのか
やって来ては去っていく
辛かったけど
あなたにはそれだけしかできなかった
あなたの手は冷たくて
私には暖められなくて
抱きしめてくれた温もりが恋しくて
いつも離れていくけれど
求める心が切ない
どこまでも連れて行って
私も一緒に行きたい
一人で出ていかないで
一人で遠くに行かないで
でも残される
一人の部屋は広すぎる
あなたがそこにいたらいいのに
あなたは動く人
私はとどまる人
だからかみ合わない
さよならは言わない
まだ私の所に来てくれるから
いつかその日が来ても
あなたを信じる気持ちは捨てない
この長い年月の中で
時間が流れていく
私の心をさまようように
あなたと過ごした日々に
花束を添えて
またあなたを待つ日が続く