Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


秋雨


秋雨に肩を濡らしながら
思い出の道を歩いてみた
賑やかな街になったそこは
あの日のかけらさえなく
過去を探すのも難しい


こんな時に私達は
まるで隠れん坊をするかの様に
ビルをすり抜けて道を渡って
駅に駆け込んでいく
あなたはどこに行ったのかしら


楽しかった街並み
そこさえまた変わろうとしている
あなたはもうここには来ない
もしも来るとしたら
私に連絡などしない


だって別れた二人
あなたは今どうしてもいるのだろう
回想もそこまでには及ばず
あの日のままにあなたを映す
何年たったとしても


出会って別れてそれだけ
一体何があったのだろう
なぜ出会ったのだろう
なぜ愛したのだろう
たぶんあなたもきっと


もう忘れたい
かけらさえなくなった愛など
でも忘れられない
かけらさえ持たない愛など
でも忘れなきゃならない


秋風が降るように
心も湿っていく
乾いていくものは何
かさかさになった恋の心
しっとりと濡れた愛の心




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.