Nicotto Town



銀河(夜行列車)の懐い思い出

京都のとある駅にて、地方に帰省するときに、手違いで最終に間に合わなかったときのこと・・・大晦日も近く寂しい本当に冷え込んだ寒い日だった。

駅のホームでひとりぼっちで途方に暮れてガタガタ震えながら「始発はいつですか?ホテルも全部空室なしで泊まるところもないものですから、ここで朝まで待たせてもらってもいいですか」と駅員さんに尋ねた。

もちろん無理とはわかっていたが一か八か聞いてみた。すると駅員さんは困った顔をしながらも何度もどこかに連絡してくれて、なんと回送列車に私を乗せてくれるよう、銀河の運転士に連絡してくれた。

それからは夢のような旅だった。あの広い銀河に私と乗務員さん3人だけ。夜間なので薄暗い照明にしてくれた。途中、夜間巡回に来て、寒くないか寒かったら毛布を貸そうか聞いてくれた。優しい人だった。誰もいない車内。窓から見る星空。そしてだんだん空が白くなり、名残
おしくも朝が来た。

回送列車だが、途中、駅に停車する。すると朝になっているために、私が中にいるがホームから見える。みんなぽかんとしていた。それもそのはず。回送列車なのに。
乗務員さんに謝った。乗務員さんは「大丈夫。心配しないで。それより、眠れましたか。」と言ってくれた。

ホームでぽかんとしている人たちを尻目に優雅なタイム。そして私の銀河鉄道の旅は終わった。

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2018/12/09 21:04
お邪魔します。
貴重な体験でしたね、ちょっとうらやましいかも。
優しい乗務員さんで良かったですね。




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