Nicotto Town



男の人に泣かれた思い出

行き当たりばったりの小旅行。うっかりミスで最終列車を逃した。
すると見知らぬ若い男が話かけてきた。「朝まででいいから付き合ってください」
と言われて手を握られた。ホテルに泊まろうと誘われたが、それは断った。

結局、飲み歩き、食べ歩き、おごってもらった。車はジャガーに乗ってるとか言ってた。
朝がきたので「ほんじゃさいなら」と言ったら「君は身持ちが堅いいい子なんだね。
名前も教えてくれなかった。でもありがとう。危ないから一人で歩いてたらだめだよ。
こんな急な出会いでさえなければ、もし時間があったなら・・・」と言って駅の改札口で
泣いていた。

私がアホなだけだったのだが、涙を流している男を見て気まずくなった。

人に「本当に好きになったのに、どうして時間がないんだ」
と言われて泣かれたのは初めてだった。

苦い思い出だ。





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