流星
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/12/18 08:33:38
流れ星が群れを成して落ちていく
その光には一体何があるのだろうか
それを知らないままに星たちは
運命に取り付かれたように落ちていく
私の愛はどうだろうか
もう木々はすっかり葉を落として
足音さえもたたなくなって
静かに互いに声をかけながら
次の季節をじっと待つ
愛のかけけらを追いかけて
あなたの後を追いかけて
突き当たるのは一体どこ
誰も知らない秘密の抜け穴
何が待っているのだろうかあのあ
膝を抱えて暗い部屋で
思い浮かぶのはあなたの事ばかり
遠い とても遠いあなただけれど
いつかは私を見て欲しい
そう あの流れ星に祈ったように
悲しい思いはしたくないけど
それはわがまま
裸になった木々を抜けて行くのは
どこかに映るあなたへの想い
うさぎが出てくれる山の穴
きっとあなたは私の知らないところに行くのだろう
そして知らないところに行くのだろう
星降る夜に祈ることは一つ
幸せになってね
あなたのためのたった一つ