2018年10月期ドラマ総決算
- カテゴリ:テレビ
- 2018/12/24 13:44:19
ドロップアウト組
●SUITS/スーツ フジテレビ 月曜夜9時~
弁護士が替え玉という違法な設定に私のイライラ指数が耐え切れず途中で離脱。中島は悪くなかったが、よくもなかった。
●ドロ刑-警視庁捜査三課- 日テレ 土曜夜10時~
窃盗専門の部署という設定は目を引いたし、内容的にも悪くなかったのだけど、主人公のキャラがブレまくりだったのと、最近の日テレドラマ特有のチャラい雰囲気に耐え切れず途中で離脱。
●9位
駐在刑事 テレ東 金曜夜8時~
2サスから連ドラに昇格した、元刑事のおまわりさんが主人公の刑事ドラマ。のんびりした雰囲気なのかと思いきや、中盤から結構話がややこしくなってきて、結局完走してしまった。ただオチが思った通りだったのは、さすが2サスから派生したドラマ。今回刑事から駐在に降格された事件が解決したため、もしシーズン2以降があるなら、完全に1話完結型の刑事ドラマになるかもしれない。それともまた2サスに戻るかも?
●8位
科捜研の女 season18 テレビ朝日 木曜夜8時~
いつもながら安定の内容だったけれど、今期は1シーズンしかなかったので少し物足りなさが残った。1月に放映されるスペシャルを見てから判断した方がよかったかもしれない。スペシャルでは土門最後の回と言われているけれど、今までも土門死す!?とか言われた回もあったので眉唾もの。最近はあまり新しい鑑定法が出てこないのも少し物足らない。このドラマを見ていれば、他のミステリードラマの科学捜査がいかにズブズブか分かるところがちょっと悲しいw
●7位
立花登青春手控え3 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
2年半前から始まり、今期でシーズン3を迎えたが、最終シーズンとなった。NHK時代劇に珍しく、レギュラーキャストに10代の女優を配し、彼女の成長振りも楽しめた。本当に平祐奈可愛い。これからの活躍に期待する。あとここだけの話、溝端って若い頃の神田正輝に似てる気がするのだけと気のせい? 最終回の感想で書けなかったのでここに書くけど、バリバリ関西出身の波岡一喜演じる下っ引きが、上方に旅立つ登に、自分も行ってみたいと言っていたのがちょっとツボった。
●6位
サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 BSテレ東 土曜夜9時~
顔や体の小さな動き・マイクロジェスチャーから、嘘をついているかどうか判断できる女性捜査官が、基本取調室の中だけで容疑者や参考人を相手に、事件の真相を暴いていく1話完結型の刑事ドラマ。古畑へのオマージュなのか、冒頭と解決編直前に主人公の解説が入る。ロケはかなり少なく、レギュラーキャストも5人しかおらず、あまり金がかかってなさそうだが、会話劇だけで十分迫力のあるミステリーが作れるのだなと感心した。1月より地上波で放映予定。
●5位
雲霧仁左衛門4 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
相変わらず殺陣以外はなかなか見応えのあるストーリーと映像で、キャスティングも適材適所でなかなか楽しめた。最後はこれでシリーズも終了か?と思わせるくらい緊迫した内容でハラハラさせた。残念だったのは、開始前にさんざん天一坊一味が登場すると宣伝していたのに、たった3回で関係者がほぼ死に絶えてしまったこと。もうちょっと引っ張ってもよかったように思う。恐らく次シリーズもあると思うけれど、中井も國村もどんどん老けちゃうので早めに作ってほしいw
※時代劇・歴史ドラマ賞
●4位
リーガルV 元弁護士・小鳥遊翔子 テレビ朝日 木曜夜9時~
ドクターX法曹版と思いきや、意外と視聴率は奮わず。2回目の18.1%が最高で、平均は15.6%にとどまった。だが全般的にドラマの視聴率が低い今の時代には十分な数で、今期連ドラの中でも最高。恐らくシーズン2があるだろう。内容的には、米倉演じる主人公のキャラはドクターXの時とほぼ変わらず。勝村以外のキャストは新鮮だが、ゲスト以外のキャストに変化が見られず、小さい世界で話が進行しているように見えるところが今後の課題か。また主人公が鉄道マニアという設定があまり活かされていないような気がしたので、続編ではもう少し工夫が欲しい。
●3位
西郷どん NHK 日曜夜8時~
私が好きな幕末を扱っていて、感想を書くためにいろいろ調べてまた少し詳しくなれたのは大変よかった。しかし主人公を清廉の人として描いていたために、最後頃には軸がブレてて微妙な気持ちで見ていた。ドラマなのだから完璧に史実を再現する必要はないにしても、「ふき」の存在だけはどうしても許せない。キャスティングに何だか女性らしいあざとさを感じながらも、主役の鈴木は本当にがんばっていたと思う。大河的にはあまり評価は高くないが、力作であることは確かである。
※時代劇・歴史ドラマ賞/主演男優賞
●2位
昭和元禄落語心中 NHK 金曜夜10時~
役者が落語家を、しかも青年期から老年期までを演じるという内容は、ドラマとしてかなりの冒険だったと思う。まずそれに拍手を送りたい。ただ成功したとは言い難く、特に主役の岡田が落語家の名人の老年期を演じるのは、かなり無理があったと思う。個人的にはやはり年相応の役者にスイッチすべきだったと思っている。ただ他に落語家を演じた役者さんたちは素晴らしく、特に山崎育三郎の助六は、落語の腕だけでなく原作の助六を完全再現しているところには、舌を巻いた。原作を忠実に再現しているところも好感が持て、全体的に見るとかなり出来のいいドラマだったと思う。
※ヒューマンドラマ賞/特別賞/助演男優賞(山崎育三郎)
●1位
今日から俺は!! 日テレ 日曜夜10時半~
原作にもヤンキーにはまったく興味はないものの、福田雄一作品ということで見てみたけれど、本当に面白かった。キャスティングが適材適所、コメディシーンは福田節が唸り、アクションシーンはド迫力。ストーリーが弱いという指摘もあるが、日曜の夜に頭からっぽにして楽しもうというコンセプトなので、あまり小難しいストーリーなど元から不必要。でなきゃこの題材を選ばないよね。そして世間的にもこの面白さが認められていったのが実に愉快。ここまで話題になったら続編を求めるのは当たり前。賀来を初めキャストの方々のこれからの活躍も期待している。
※大賞/コメディ賞/特別賞/主演男優賞/助演男優賞(太賀・磯村勇斗)/助演女優賞(橋本環奈)/脚本賞/音楽賞
私は池井戸物は民王だけでおなかいっぱい。
小説どころかドラマもあまり見る気になれないなぁなぜか。
下町ロケットは原作の小説を電子書籍で読んださ。
3位から9位まではあまり評価は変わらず。どれも面白かったから最後まで見れたんですからね。サイレントヴォイスや駐在刑事は、当初見る予定はありませんでしたが(というかサイレントヴォイスは始まるまで存在を知らなかった)、どちらもミステリー、警察ドラマとしては結構面白かったです。私的にはサイレントヴォイスが目新しくて面白かったのですが、確かアメドラにこんなのあるんですよねw なので評価が少し低くなっております。リーガルVとサイレントヴォイスの動画あったら先にサイレントヴォイス見ちゃうと思うんですけどね。
それと、今期から途中でドロップアウトした番組も挙げてみることにしました。偶然ジャニが主演と二番手のドラマでしたw ジャニも今までコンスタントに主演をこなしていた元スマップの3人を手放すことになり(稲垣はアレですが…)、次世代の主役級を育てようと躍起になってる感じですねぇ。演技上手ならジャニでも何ら問題ないですが、今期はちょっと作品に恵まれなかったかな。
それとこれはまた別の時に詳しく書きますが、感想及び総決算には、1回30分以下のドラマは含めないことにしました。今期30分以下のドラマにも、最後まで見たドラマがいくつかあって、そのうち妖怪!百鬼夜高等学校などはかなりの面白さだったんですけどね(ドラマというよりコント的な番組でしたが…)。
全体的に見ると、今期は低調とも好調とも言えない、わりと平均的なクールだったと思います。リーガルVや下町ロケットなどの、各局が渾身の力を込めた作品を投入したにも関わらず、あまり思わしくない結果に留まった代わりに、視聴率的には平均以下くらいの今日俺がネット中心にバズるという、今まであまり見なかった現象が起きたりして、そろそろ中高年向けのドラマばかり作ってる時代も終わりかなという印象を受けました。ネット配信が普通になり、今のドラマ業界は過渡期にあるのかもしれないですね。