先日のランチビュッフェは、帝国ホテルのImperial Viking。バイキング発祥の地だけあって充実している。特に、前菜は玉手箱か宝石箱を見ているよう。すべての料理が素晴らしいが、お気に入りを３つだけあげると、魚介と冬瓜のブイヤベース風、ローストポークプルーンのソースとモンブラン。

本場で食べたブイヤベースは、魚のエキスが濃厚だけど、出汁に繊細な日本人には、魚の嫌なところも感じてしまう。ここでは、イカや貝をふんだんに使いトマトで酸味を与えている。スプーンでけで食べることができ、口の中に潮風が吹くよう。

メインには牛フィレ肉のパイ包み焼き赤ワインソースがあるが、ローストポークの方が新鮮な驚き。低温で焼いているのかレアな仕上がり。薄くスライスされていて軽いのだが、脂肪のところがとろける甘さ。この豚はただ者ではない。

デザートも様々な種類が用意され、街で売られているものより小さいが、ショートケーキやガトーショコラも18cmケーキ型のサイズで、存在感のある大きさ。モンブランは、ガラスの小さな瓶にマロンペーストと渋皮煮の栗のかけらが入っていた。

スプーンですくって、口に運ぶと、それまで食べた、イチゴショート、ガトーショコラ、ベイクドチーズ、カスタードプリン、フルーツタルト、紅茶のシフォン、ブルーベリーのムースのことなど忘れてしまうほどの濃厚な栗の風味が広がる。

部下3人を連れていったが、仕事中は見たことがない満面の笑みだ。美味しいという言葉が何度も聞こえてくる。5,800円と一回のお昼ご飯だと思うと高いが、それ以上の価値がある。木曜の夜は、日高屋でレバニラ定食と餃子を食べ900円。美味しくて、鉄分もビタミンA,Bを豊富に摂れるが、10回食べても感動はない。

一流ホテルだけあって、お皿に取った料理を食べ終わると、さっと、下げてくれる。ビュッフェの料理も少なくなると、すぐに新しいのに取り換え、いつ来たお客さんも、バイキングを楽しめるようにしている。

珈琲も紅茶も料金に含まれ、お替りできる。優雅な時間を過ごすことができるし、美味しく、メニューも豊富でお腹がいっぱいになり、夕飯は食べなくてもいいくらい。

東京に来る機会があれば、ぜひ、利用してください。一人で行きづらいという方がいれば、5年目K君をお供させます。黙っていれば、いい男です。

ということで、この週末は、モンブランに挑戦することにした。（つづく）