[SI135]相棒
- カテゴリ：テレビ
- 2019/01/31 15:48:35
相棒 season17 第１３話「１０億分の１」 テレビ朝日 水曜夜９時～
今回は、フリマアプリをよく利用していたネカフェ暮らしの中年女性の転落死から、フリマアプリで暗躍する犯罪組織が暴かれるというお話でした。
メルカリっぽいフリマアプリ、ラインっぽいメッセージアプリなど、スマホにおんぶに抱っこの若年層の日常がよく描かれてましたね。
脚本家は神森万里江という脚本家さんで、今まで目立ったテレビや映画での作品はありません。
小劇場出身か、もしくは新人さんなのかもしれませんね。
「トレンド」がうまく描けた社会派の作品でしたが、事件がちょっと複雑すぎたため、社会派面があまり目立っておらず、もう少しシンプルなプロットにして、スマホに振り回される貧困層の女性の姿を描けば、あの櫻井武晴氏の名作「ボーダーライン」にも匹敵するような内容になっていたかと思うと、ちょっと残念です。
また事件の方でもいくつか残念なところがあって、序盤に出てきた宅配業者が出落ちすぎたこととか、転落死した美由紀が子供をかばうように落ちたのだとすれば、普通に後ろ向きに落ちたのとはまったく違う落ち方をしているであろうことを、杉下たち以外の警官がまったく無視していることとか、あの階から落ちて下になった美由紀は死んだのに、上になった子供が無傷だったのを「奇跡的」という一言で片付けていることなどですね。
ただところどころ疑問に思う点があっても、事件としてのプロットはよく出来ていたと思います。
もうちょっとこの方が書いた本の作品を見てみたいですね。
欲を言えばもう少しレギュラーキャストの個性を押し出していただきたいです。
ちなみにゲストの大和田美帆は、大和田獏と岡江久美子の間の娘さんですね。
どちらかというと、お母さん似でしょうかね。
