怪我の功名
- カテゴリ:日記
- 2019/02/25 17:36:16
2月半ばのランニングクリニックで肉離れをおこしてから一ヶ月。本日は、全3回のクリニックの2回目でした。軽いジョギングは医者から許可が出てはいますが、先日転びそうになった時に、痛めた左足をガンっと踏み込んでしまい、それ以来ちょっと痛い。なので、ほとんどジョギングを再開できていません。とうこともあり、クリニックに出ても練習そのものはあまりできないのですが、でも参加しました。
そもそもなぜそのクリニックに参加しようと思ったのかというと、コーチの経歴に惹かれたのがきっかけです。武井隆次三さんと言う方で、あの名門SBの元コーチで、自身もベストタイムが2時間8分35秒、あと一歩でオリンピックに出場するところまで登り詰めた、日本陸上界の超有名人です(私は知りませんでしたがw)。その人が、私も出向くことのある近所のスポーツ施設のクリニックで3回連続の講師をやってくれると。申し込まないでどうするんだという勢いで申し込んだのに、肉離れですよ、まったく。
ということで、話を戻しますと、そんなこんなで走れないのにクリニックに参加したわけですが、理由はただ一つ。「走れないから、走らない」と言うことが出来るからです。
実は前回参加して分かったのは、ずっと一人一人に張り付いて指導をするわけでもなく、「じゃあ皆さん走ってみましょう」って感じで、2分間程度ではありますが、参加者が一斉に走っているのは遠目で見ているだけという時間帯が結構あるということでした。指導としてはどうなのか分かりませんが、私はそこに目をつけました。走れないので走らない、つまり皆が走っている間は、コーチのそばには「私しかいない」のです。なんだか恋愛話みたいになってきましたが、要するにその2分間程度の時間×数回=トータル15分間くらいは、質問放題なのです! それはそれでラッキーじゃないでしょうか!! 転んでもタダでは起きんぞ!!!
ということで、短い時間での断片的な質問でしたが、あれこれと聞くことが出来ました。分かったことは、大雑把に言えば、私が本などをちょろちょろと読みながら考えてみて、実際にランニングをしながら”こんな感じかな”と思って走っていた方法は、マラソンの理論として意外と正しいということでした。ただ、私は(うまく言えないのですが)、腰骨を中心に上半身を右上、左上に上下動をさせながら走るのですが(左右にユラユラ動くということじゃありません)、それについては否定的な様子でした。
うーむ。。。
まともにフォームというものを理屈で考えるようになり出した当初、上半身も下半身も、上下動を基本とした走り方をしていました。徹底してスライドさせない、簡単に言えば”蹴らない”走り方でした。これは自分のバイブルのように思っているランニングフォームの本(というか、それしか読んだことないし、読む気もない。これしかないと確信して手にした本だから)を参考に、私の体格(というか足の長さ)と、ふくらはぎの筋膜炎で故障した経験から採用した走り方でした。
確かにこれで非常に”楽に走る”ということが出来るようになりました。が、スピードは伸びない。考えついたのは、スライドさせるということと、蹴るということはイコールではない、ということでした。スライドと蹴ることは一般的には同一の動きの中で捉えられているように思うのですが、そうじゃないだろうと。最もロスの無い物理運動は、回転運動のはず。下肢のみの体を断片的に使ったスライド走法をしようとするから蹴ることになるのであって、要するに骨盤を上下動させるピストン運動と、前後に振るスライド運動を一連の中でやればいい、つまり自転車を正しく漕ぐときの骨盤と下肢の動きに地面を踏み込む動作を加えてアレンジすれば良いはずだということに気が付き、それを実践してみる中で明らかに足の負担を少なくしながらスライドを伸ばすことが出来る確信を持ったのが、半年くらい前の事でした。もっとも、この走りをするには股関節近辺の筋力がもっと必要かなと感じています。
ちなみにこの”自転車をこぐ”という表現は、今回のクリニックの中でコーチも使っていた言葉なので、その意味でも間違えてないと捉えています。ただ(余談ですが)その表現がどこまで参加者に伝わったかどうか、微妙という気もします。大抵に人は、自転車を”正しく”漕いでないからです。自転車は足ではなく、腹筋とオシリの筋肉、そして太ももの内側の足を内転させる筋肉全体を連動させた、骨盤の連続回転運動で漕ぐものなのですが、それが分かっていないとコーチの言った”自転車をこぐ”の真意が伝わらなかろうと思います。
で、問題は上半身。どうなんだろう。一つだけ言えることは、私は腰痛を持っているとうこと。上半身を前後に振る動きはスライド幅を稼ぐためには重要ですが、それは上半身と下半身のねじれを大きくすることを意味します。これは私の腰痛の状況を考えた時に辛い。唯一、ヒルクライムの時だけは私むしろ上半身を大きく前後に振りますが、この時は逆に足のスライドを最小(かつ重心の置き方も平地とは変えます)にしますので、腰のねじれは大きくなりません。これは腰をいたわった訳ではなく、やはりヒルクライムという物理運動を効率よく足の運びでこなすために必要なことを考えた上でのことなのですが、結果的に腰の負荷を押さえています。
最近は、上半身の上下動の動きに前後への振りを少しミックスするフォームを使い始めていました。その方が本来的にはスムーズなことは気が付いていますが、バイブルの教えと腰痛の事も含めて避けて来たフォームでした。が、全否定する必要はなくて、要は腰の負担が一定以上にならない範囲での上半身スライドを採用すればいいわけですから、今回の肉離れの回復に合わせて、少しづつ試しながら、次のシーズンに向けた練習を再開したいなと思ってます。
もう今年で48才ですからね。記録を伸ばせる可能性があるのも、あと数年が限度でしょう。故障なんかしている場合じゃありません。
という思考を繰り返しているのが理系っぽく感じられますね
バリバリ文系なのか!!
かなりの驚きです。
まあ、、、理系文系という区分けをする事が果たして良いわけ方かはわかりませんが。
いっぱい質問できてよかったね(*^_^*)
私の弟はテニスなどのトレーナーでテニスのコーチみたいなこともしてるけど
理論の時間もいっぱい取るって言ってたな~。