Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


粉雪の別れ


あなたと歩いた冬の京都
訪れる人もわずか
地図も持たず案内も見ず
バスに乗ったり降りたり
そんな旅もいいと思った


あとを辿りたかった
でももう分からない道
離しちゃだめだよ
離さないで
そんなことを言っていたのに


雪が流れてきた
コトリという音さえ立てずに
落ちては消えていくその身が
自分に似かよった気がして
胸が苦しかった


どこに行ったのかは知らない
もう別れた二人だから
一緒にいられたら
どんなにかよかっただろう
もう後悔は雪と散る


いつか忘れる日が来るのだろうか
あなたのこともあなたとの愛も
あなたも誰かを愛するのだろうか
そう あの日に落ちた雪の様に
地面に浸み込んでいくのだろうか


涙をこらえて
地下鉄の改札を出て
遠くに行ったあなたを見つめた
もういい
そう もういい











月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.