Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


マドゥローダム、そして再びスフェーニンゲン


マウリッツハイス美術館とデルフト散策は、
まだ原稿ができていないので、
少々お待ちを。

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春分を過ぎたせいか、オランダでは、
日の出が6時半頃、日没が夜8時頃、
現在、夕方の6時半を過ぎていますが、
まだ日差しがしっかり差しています。

今日は日曜日なので、路上のカフェには
いつもより人の姿が多め。
午前中はあまり天気がよくなかったのですが、
午後から快晴になって、気持ちのいい一日でした。

私も、宿にワインやへーリング(イワシに玉葱の薬味を載せたもの)
チーズとサラダを持ち込んで、
のんびり食事しながら、
この旅記録を書いています。

今日は、何もしなくてもいい予備日だったのですが、
でも、元気だし、何もしないのはもったいないので、
デン・ハーグのマドゥローダムという
ミニチュア・テーマパークへ行ってみました。

マドゥローダムの名称ですが、
会場に入って、まず案内されるマルチビジョンで、
マドゥローというオランダ人が、
第二次世界大戦中、捕虜としてドイツ軍に捕まり、
牢獄への爆撃で、逃げ出せる機会があったにもかかわらず、
仲間を助けようとして、また捕まり、
最後は強制収容所でなくなったという歴史が紹介されます。
歴史を風化させないようにしているのです。

そして、彼の名前を冠して、作られたテーマパークが、
このマドゥローダム。

ここは、オランダ国内の主要建築物を、
ミニチュア・モデルとして展示している場所であり、
加えて、オランダの歴史や暮らしにおいて重要な意味を持つ出来事を、
マルチビジョンで紹介する施設でもあります。

例えば、スペインからの独立において、
重要な役割を果たしたオラニエ公ウィレム1世と
オランダ革命をテーマにしたマルチビジョン。

ワンシーンでネズミが足元を走り去る時、
まるで本当にネズミが走り去ったかのように、
足元が揺れて、びっくりします。

あるいは、水面よりも低い土地が多いオランダで、
嵐の時に排水のために
蒸気機関で水を汲み上げていたことを紹介するマルチビジョン。
会場に入ると、嵐の時、実際に上から水が降ってきたり、
観客自らが、蒸気機関の蒸気圧を操作して、
オランダを水没の危機から救うかのような演出が行われます。

また、オランダは海洋国家。
ニューヨークが、かつてニューアムステルダムだったように、
3度に渡る英蘭戦争によって、帰属がイギリスに移るわけですが、
その経緯をオランダ側はしっかり憶えていまして、
まずは、オランダの帆船に乗っているかのような空間に誘われ、

  そこには、航海中の食料を調達すべく、
  船内にヤギや鶏が飼われていて、
  嵐に遭うと、船が揺れているかのように、
  天井から吊されているものが揺れ、

その後、ニュー・アムステルダムの岸辺から、
イギリス艦隊に対して砲撃戦を行うようなアトラクションがあり、

  観客が自ら大砲に点火しなければいけません。
  ここでも、こちらから向こうへ、向こうからこちらへ
  砲弾が行き交い、水しぶきが上がり、
  実際に水が降ってくるという演出の凝りよう。

結局、イギリスにニュー・アムステルダムは奪われてしまうわけですが、
しかし、今日のニューヨークの発展を生みだしたのは、
商業海洋国家であるオランダの影響が大きいという、〆の演出。
ちょっと持ち上げすぎではないかとも思いますが、
しかし、観客参加型のアトラクションは、面白かったです。

マドゥローダムの敷地には、
オランダ国内の有名な建物のミニチュアが展示されていて、
例えば、アムステルダムのダム広場や、国立博物館、
アンネ・フランクの家や、コンセルト・ヘボウ、
そして、此処デン・ハーグのビネンホーフなどが
忠実に縮小されて展示しています。

今回の旅の最初にアムステルダムを訪問した私としては、

  ああ、此処、行きました~!

こんな感じを抱きます。

今日は日曜日なので、親子連れも多く、
明日から4月なので、園内にはチューリップが花開き、
ああ、オランダに来たあ~、という感じです。

その後、マドゥローダム周辺に広がる
スヘーフェニンゲン森林公園を歩いて、
トラム1番線の駅に出ようとしたのですが、

  あはは、森の中で道に迷いました~! ☆\(ーーメ)

なんとか脱出して、トラムの駅を見つけて、
そこに向かえば、なんとそこはマドゥローダムの手前の駅。
ぐるりと一週してしまったことになります。

でも、スヘーフェニンゲン森林公園は、
街中にあるにもかかわらず、森歩きができて、
ジョギングをしている人も多く、
道さえ迷わなければ、  ☆\(ーーメ)
とてもいい散歩コースです。

ともかく、ほとんど振り出しに戻ってしまったので、
ここからトラムに乗って、
3度目のスヘーフェニンゲンの浜辺に行ってみることに。

浜辺に出てみれば、
今日は日曜日ですし、
天気もいいので、沖合の海は美しく、
ヨットが何艘もクルーズしています。

ここでも、オランダは、海洋国家なのだという思いを強くします。
狭い国土だからこそ、広い海に出て行くこと、
世界に市場を求めていくことで、
発展してきた国なのです。

浜辺を歩き、また桟橋を先まで往復して、
たくさんの写真を撮りました。

その後、初日に中途半端な見学になってしまった平和宮。
国際司法裁判所のビジターセンターを再び訪問。
ここは内部見学もできるのですが、
今回はガイドツアーの日程が合わなかったので、
ビジターセンターだけの訪問になってしまいました。
今度来る時は、内部見学の日に合わせて訪問したいと思います。

あああ、ともかくこの3日間、歩いた歩いた。
オランダを堪能した感じがします。

そして、明日はベルギーのブリュッセルに向かいます。




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