春光
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/05/08 08:16:57
新緑の季節がきた
青い空から差し込む光
あの時もこんなに晴れた日だった
私達が別れを告げたのは
長すぎだったかもしれない
あなたと出会って3年が過ぎた
あなたも私も傷ついた心を持ってた
それが悪かったかもしれない
あの日の様に林に来てみた
林の中には新緑が一杯
その緑の中を一人で歩く
やはり一人では寂しすぎる
時をさかのぼりはできない
なにか合図があったのかもしれない
もう一人になることを
あなたと別れることを
それに気づかなかった
あなたも 私も
追いかけていきたかった
でももうそれもできない
さようならの風が吹く
ひゅ-ひゅ-と音を立てて
あなただけが恋しい
他の何も考えられない
一筋の涙はなんのため
私だけのあなたでいて欲したかった
でももう駄目ね
今は一人だもの
さようならの風が吹く
私も背中に感じる
この恋しさをまたぐ時が来たら
この想いも薄れていくだろうか
コメ、ありがとうございます。
そうですね。物事を受け取るのも風。
飛ばすもの風。
それを見送った時、気持ちは変わるでしょうか。
寂しさを和らげてくれる
背負った想いを
少しでも消して行けるようにと・・・