<新番組>大富豪同心 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2019/05/11 16:20:37
<新番組>大富豪同心 第1回「見習い同心誕生!」
NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
▼どんな作品?
江戸時代中期、江戸一番の札差・三国屋の跡取りが、祖父の差し金により同心に就職、
腕はからっきし、足も遅いし怖がりだけど、大富豪らしい捜査で事件を解決していく捕物帖。
原作は幡大介の小説。
再放送は日曜日午後6時45分から。
▼わかりづらいストーリー
今期期待の一作ですが、初回を見た限りでは期待に追いついていない感じ。
設定はとても興味深く、キャストも悪くない、しかし肝心のストーリーが分かりづらく、
主人公が大富豪であるという設定が、今のところ事件捜査に活かしきれてないのです。
まずストーリーですが、私がながら見したから悪かったのかもしれないけれど、
人間関係がちょっと分かりづらかったです。
被害者は二流だけど人気がある若い役者。
彼は一流の芝居小屋に転職しようとしていて、結局は彼に嫉妬した二流の芝居小屋の座長と、
一流の芝居小屋に出ているけれど人気が出ない中年役者、二流の芝居小屋を仕切る
ヤクザ者たちの手によって殺されたというのが事件の全貌だったと思います。
被害者を一流の小屋に仲介しようとしていたのが、侠客の荒海と、一流小屋の中年役者
だったと思うのですが、二流の役者を一流の舞台に立たせたくないという思いで、
中年役者は被害者に殺意を抱いたのに、何故仲介しようとしていたのかがわかりませんでした。
二流小屋の座長とヤクザは、嫉妬は抜きにしても、自分たちを裏切ろうとしていたのだから、
被害者を殺す動機にはなったと思うんですけどね。
今回は初回と言うことで、主人公やレギュラーたちの紹介的なシーンも多く、
ストーリーがおざなりになってしまったのかもしれませんなぁ。
▼大富豪らしくない
もう1つの不満は、大富豪らしい捜査を見たいのに、なんか普通に捜査しちゃってるところ。
大富豪らしかったのは、最初の方でまだ同心になっていない時に、ケンカを治めるため
小判を撒いたところくらいでしょうか。
あとは最初に死体を検分した時、気持ち悪がるかと思いきや、蘭学で医療を勉強したことがあり、
どんな傷か、いつ死んだのかポンポン当てちゃうところはよかったのですが、
その後は普通に関係者のところに聞き込みに行っておしまい。
同心らしからぬ発言で、荒海の心をわしづかみにしてしまったところとか、
浪人たちに斬りかかられて、立ったまま気絶したところを、隙だらけのようで隙がないと
思われたところなんかは面白かったのですけど、肝心の捜査があれではちょっと…。
やはり大富豪による捜査という設定だと、思い起こされるのが大富豪刑事。
あれはうさんくさい話でしたけども、捜査手法が本当に大富豪ぽくて面白かったのに対し、
こちらはちょっと拍子抜けな感じです。
ただ、まま言うように、ドラマは放映回数をこなしていくと、面白くなっていくことがあります。
なので次回以降に期待といったところですかねぇ。